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祖父母頼みの子育てはいずれどこかで破綻する?親しき中にも礼儀あり。

こんにちは、シンママ会計士の河合千尋です。

この4月、お子さんの入園入学進級のあったご家庭も多いかと思います。
特に無事保育園の入所が決まり職場復帰をされたご家庭にとっては、あまり時間にとらわれずに過ごされてきた生活から分刻みでタスクをこなさなければならない新生活が始まり、お疲れになっている時期ではないでしょうか。

共働きをしながらの子育ては、近くに頼れる祖父母がいるか否かでかなり負担が変わってきます。
私自身はひとり親でありながらも子供が小さかったころ祖父母からの日常的なサポートというのは得られませんでした。
怒涛のように何とか一人でやり過ごし、娘二人が20歳を過ぎまして、今後孫というものに縁があるかどうかわかりませんが、周りでは祖父母(特に祖母)と一心同体で協力しながら仕事を続けてこられたという方も多くいらっしゃいます。
今日は子育てと祖父母のバックアップについてのメリットデメリットについて感じたことを書いてみたいと思います。

https://www.moneypost.jp/1091709/3/

こちらはマネーWEBというサイトで紹介されているのですが

㈱小学館集英社プロダクションによる「子世代が祖父母に子育てで協力してほしいこと」の意識調査結果とのことです。なかなかリクエストが幅広いですね・・・。
 
おそらく乳幼児の頃一番多いのが
・子供が体調不良でも休みにくい状況の時の預かり
・退社が保育園の迎えに間に合わないときの迎えや場合によっては夕食・お風呂
 
小学生くらいになってくると
・体調不良のときの預かり
・習い事の付き添い、送迎
・夏休みなど長期休みの預かり
・学童保育に行きたくない宣言をされた後の、下校後の居場所として
といったことになってくるのだと思います。
もちろん保育園児よりは言葉も通じやすくなり、四六時中向き合う必要性は低くなりますが、全部請け負うとなると拘束時間はむしろ多くなりそうですね。
行動範囲も広くなってきて乳幼児期とは違う神経も使いますし、口も達者になってきて、ただ無条件にかわいいことばかりでもなくなってくるのが小学生の時期でしょう。そして祖父母も年を取ってきますので、体力が落ちたり病気が見つかったりして、それまでと同じようにコミットできなくなるケースも少なからずあるようです。

こうした時期、サポートを快く引き受けてくださる祖父母がいるということは大変恵まれていることではありますが、元気でいられる期間が無限ではない祖父母の人生というのも子育てと同じくらい大事に考えるべきだと感じています。
概ね60代くらいの祖父母というのは元気に見えるようでも数年後にはどうなるかわからない時期。孫での拘束が全くない人であればまだ自分のペースで仕事をしたり、趣味に没頭したり、ボランティアに精を出したり、大学の公開講座などで学び直しをしたり、そういった活動を通じて人生後半を一緒に楽しめる交友関係を作り出せる限られた期間でもあります。

育児情報サイトなどでは、祖父母であっても感謝の気持ちを忘れず、「気持ちとして謝礼をわたすべき」「お礼を兼ねて家族旅行に一緒に行きましょう」といった情報もよく見られますが、それ以上に大事なのは家族以外の世界や交友関係を楽しむ機会も大事にしてもらうということなのではないかと個人的には思っています。
小学生くらいまでの複数人の孫育てにコミットしてきいたおばあちゃんが、孫たちが中高生になってサポートを卒業するころにはすでに後期高齢者、昔の友達とも疎遠、新たな趣味を始めたり交友関係を築く気力もなくなっていて、かたや子や孫からサポートも必要とされなくなりそれぞれの生活に忙しく、孤独感をつのらせ一気に老け込む、無気力になってしまうというケースを多々お見受けしているからです。
特にご主人と死別や離別をしている、もしくは不仲であるという祖母にこういうケースが多いように思います。

そして意外と多いのが、妻の実家が強くサポートしてくれる場合、夫のほうが「君の親に頼めばいいよ」と育児に当事者意識を持たなくなってしまうというケースです。
もちろん三世代でうまく仲良く分担されているご家庭も多々ありますが、親しき仲にも礼儀あり、皆がハッピーになれるように、しっかりコミュニケーションをとって時には軌道修正していくことが大事かと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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