かぴばら

本を読むことがすきで,文章の書き方相談などをしています。

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最近の記事

エッセイ:学び,そして教育は何故必要なのでしょうか: 学びの個人的側面と社会的側面について(3,700文字)

ちょっと怪我をしていまして,手が不自由です。エッセイの記述に影響しているかもしれません,ご容赦ください。 イントロダクション: 学ぶ→主体。そして客体。私たちは,学ぶという時に何を思い浮かべるでしょうか。学校なのか,試験なのか,資格なのか,それとも生活なのか,人生なのか。 なんとなく大げさですね,営利目的のセミナーなんかだと,このあと私たちが作り上げた○○メソッドが,とか,○○大学の教授による研究によると,とか,間違っている○○はすぐにやめよう。など続くところでしょう。

    • コラム:僕の,noteの使い方:個人的なnote利用についての振り返りと今後について(2,050文字)

      僕の,noteの使い方(このコラムで書くこと)久しぶりの投稿です。一度,ここまでの振り返りと,今後について,気軽に書いてみたいと思います。 noteを使い始めて,当初は毎日投稿していたのだけど,眼精疲労からしばらく離れていました。note自体は楽しく感じていて,有意義だな,と思っているのですが,それから何を書いていいのかわからなくなり,これだけの期間になったのだと思います。 普段はTwitter(X)をしています。連携を考えていたのですが,それも何か難しいような気がしまし

      • 「目標」を立てる方法(3,315文字)

        はじめに 目標とはなんでしょうか。 さらに,英語ではどうでしょうか。 これらより,目標とは「到達する場所」であり,それは「goal(ゴール)」などを指す,のような意味合いで例えられていることがわかります。 私達は目標を持ちながら人生を歩んでいます。ただ,それは「到達する場所」のように,なんだかぼんやりとした言葉で言われていることも確かです。実際には,それを「はっきりとさせる」ことにより,私たちは「自分の目標を持つ」ことが出来ると思います。 「到達する場所」に向かうに

        • 生涯学習を考える:UNESCOの記事' How lifelong learning made Pat believe in himself' を例にとり(2,633文字)

          はじめに:生涯学習を考える 生涯学習やリカレント教育について,以前より記事にしてきました。 調べる:「生涯学習」にみる,その定義の変化(2,299文字) 調べる:リカレント教育に関わる定義をどう考えるか(2,044文字) など これまでの定義などはおよそOECD(Home page - OECD)などを中心として参考とし記述しました。それは,日本における教育の方針がおよそOECDを参考としていると考えられるためです。 How lifelong learning mad

        エッセイ:学び,そして教育は何故必要なのでしょうか: 学びの個人的側面と社会的側面について(3,700文字)

        • コラム:僕の,noteの使い方:個人的なnote利用についての振り返りと今後について(2,050文字)

        • 「目標」を立てる方法(3,315文字)

        • 生涯学習を考える:UNESCOの記事' How lifelong learning made Pat believe in himself' を例にとり(2,633文字)

          noteを始めて,25日目になりました(2,519文字)

          noteを始めて25日目になりました。今のところ毎日投稿できています。読んでくださる方々のおかげだと感謝しております。 ここまで思うことや,新しい情報の要約,そして詩を書いたりしていました。いつも自分では多くの文章を書いているのですが,日常的にお見せするような文章を書くことに面白さを感じています。 また,今回は自分の写真を使用(阿蘇山からの眺望です)しましたが,普段は多くの写真をお借りしています。あまりテーマにこだわらず,その時に素敵だな,と思うお写真を選んでいます。皆さ

          noteを始めて,25日目になりました(2,519文字)

          コラム:教育の現在について思うこと(1,852文字)

          はじめに アクティブ・ラーニング,個別最適な学び,協働的学び。そして主体的,対話的な深い学習について。 として,現在の日本における教育の理念を書き出してみました。それらについて思うことなどを肩の力を抜いて,でも,ちょっと真面目に書いてみたいと思います。 人が人であるということ 近頃の教育は労働者になることを前提として行われているように思います。キャリアコンパスや,労働体験など,社会の成員として必要な知識などを補完することがその狙いだと考えられます。 しかし,ちょっと歩

          コラム:教育の現在について思うこと(1,852文字)

          アクティブ・ラーニング,個別最適な学び,協働的学び。そして主体的,対話的な深い学習について。(2,632文字)

          はじめに:教育基本法における変化 ここ10年ほどは内閣府,文部科学省を中心として,教育施策の刷新がはかられているような様相を示している。平成18年(2006年)新教育基本法が成立し施行され(教育基本法について:文部科学省 (mext.go.jp))その改正(改正前後の教育基本法の比較 (mext.go.jp))を受けた教育内容の変化ということが出来ると思われます。 新教育基本法は,その内容を個人の尊重と人間的自立から社会に参画する社会人の自覚と責任を強調するような変化が見

          アクティブ・ラーニング,個別最適な学び,協働的学び。そして主体的,対話的な深い学習について。(2,632文字)

          Coffee break: 学びの変革?というか(1,314文字)

          アクティブ・ラーニングに係る調べ物をしているのですが,少し難航していまして。少し時間がかかりそうです。今回はCoffee breakとして,学びの変革のようなことを感じている,その感じ,感覚を,なんとなく書き出してみたいと思います。肩の力を抜いて,お付き合いいただければと思います。 アクティブ・ラーニングの言葉を聞いたのは今から10年ほど前でしょうか。研究発表の中で伺って,なるほど,体験的な学びがこれからは重要視されるのか。などと思っていました。その後,関連する書籍や研究者

          Coffee break: 学びの変革?というか(1,314文字)

          autodidacticism,独学主義とは何か(2,105文字)

          autodidacticismとは何でしょうか。独学,独学主義と言われ,教師によらない独自の学習を指す言葉として意味されているようです。 通常の独学に関する英語はself-educationと訳されます。これは自分を教育する。という意味合いが強く感じられますね。一般的にはそれほど分けて考えることは無いようですが,autodidacticismの場合は思想的に捉えられることが多いようです。 独学と私たちが言う時,参考書を購入して自分で勉強することを指すでしょうか,それともな

          autodidacticism,独学主義とは何か(2,105文字)

          考える:教育学者「ピアジェ」と「ヴィゴツキー」,そして「ブルーナー」。構成主義(Constructivism)を考える(2,115文字)

          今回は,日本では発達心理学者としてよく知られる,「ピアジェ」と「ヴィゴツキー」,そして「ブルーナー」について,出来る限りわかりやすく書いてみました。 ※ 通常みられるような発達心理学者としての側面ではなく,教育心理学者(教育哲学者)としての側面を強調しつつ,オリジナルの小論として記述しています ※ 今回はよみやすく,そしてわかりやすくと考え,それぞれの引用を行っていません。正確な情報はそれぞれの原著,及びしかるべき書籍を読まれることをお勧めいたします 教育(Educati

          考える:教育学者「ピアジェ」と「ヴィゴツキー」,そして「ブルーナー」。構成主義(Constructivism)を考える(2,115文字)

          Coffee break:真実はいつも「自分」に(より)隠されている(1,020文字)

          12月ももう5日目。街にはサンタクロースがあふれ,今年の悲喜こもごもと一緒に,懐かしい思い出と,新しい来年が,交差しています。 さて,今回は「学ぶことあれこれ」なんて題しまして,教育,学習,学び,訓練,などなど…古くはアカデメイアから始まり,新しくはオンライン教育に染まる。ことを,ぼんやりと考えてみたいと思います。なんて。 人は一生学び続けるものなんです。誰しもが誰しもの学びを続けるものなんです。生きているというのは,そもそも学び続けるプロセスなんだとおもうわけです。それ

          Coffee break:真実はいつも「自分」に(より)隠されている(1,020文字)

          調べる:「生涯学習」にみる,その定義の変化(2,299文字)

          以前に,調べる:リカレント教育に関わる定義をどう考えるか(2,044文字)|かぴばら|note において,リカレント教育は 調べる:「リカレント教育」と「生涯学習」の違い(1,907文字)|かぴばら|note と比較しても,ほとんど日本における定義には変化がないことを確認しました。 しかし,「生涯学習」に係る日本政府の定義(政府広報オンライン, 2021)は,調べる:「リカレント教育」と「生涯学習」の違い(1,907文字)|かぴばら|note において,仕事に係る学習に限ら

          調べる:「生涯学習」にみる,その定義の変化(2,299文字)

          調べる:リカレント教育に関わる定義をどう考えるか(2,044文字)

          前回,調べる:「リカレント教育」と「生涯学習」の違い(1,907文字)|かぴばら|note として,定義からリカレント教育を調べてみたのですが,仕事に係る「大人の学び直し」という「ふんわり」とした定義を得ることしか出来なかったため,今回,さらに考察を深めていくこととしました。 リカレント教育(recurrent education )の用語は,出相 泰裕(2021). OECD のリカレント教育の理念と 今日の日本におけるリカレント教育の意味 UEJジャーナル第 36 号

          調べる:リカレント教育に関わる定義をどう考えるか(2,044文字)

          調べる:「リカレント教育」と「生涯学習」の違い(1,907文字)

          リカレント教育という用語をよく聞くようになりました。しかし,リカレント教育とは何でしょうか。また,それは生涯学習とどのように違うのでしょうか。今回はそれぞれの定義がどのようになされているのかを調べ,その内容について考えてみようと思います。 リカレント教育に関わる施策は現在のところ厚生労働省より,経済産業省,文部科学省と連携して行われていると考えられます(参考:リカレント教育 (mhlw.go.jp) )。また,内閣府(2018)による,平成30年度 年次経済財政報告 第2章

          調べる:「リカレント教育」と「生涯学習」の違い(1,907文字)

          トピック:生政治(bio-politics)(589文字)

          生政治(Bio-politics)とは,ミシェル・フーコー(1926-1984)による「監獄の誕生」(1975)の中で語られる政治概念(支配の概念)です。 ミシェル・フーコーは哲学者であり,歴史科学的手法を用い多くの歴史に係る考察を残したと考えられます。これらの手法を脱構造と呼ぶこともありますが,実際には解釈を行ったうえで考察を行い構造を見出す手法を用いていることからも伺えるように,文学的手法による歴史に対するアプローチであるように思います。 「生政治」とは,国家が制度を

          トピック:生政治(bio-politics)(589文字)

          エッセイ:経済は回るものなのか(884文字)

          経済を回す,という表現についてはRIETI 独立行政法人経済産業研究所の「「経済を回す」という表現から浮かび上がるわれわれの課題」と題された2020年の河村徳士氏の記事が参考になると思います。 経済を回すとする時,それが比喩であることはわかります。実際には経済が循環するということだと思います。生産と消費がマッチし,共に成長をしつつ,バランスを保つことだと考えると良いと思います。 資本と労働から生産が生まれるとするなら,働き,なお資本が必要とされるわけですが,その資本のあり

          エッセイ:経済は回るものなのか(884文字)