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分岐点

国際スポーツ実習という名目で2週間ドイツに行ってきた。そこで多くの学び、新しい思考を手に入れ、自分の未来が見えた。
長くなるかもしれないが、このnoteは間違いなく僕の人生において重要なものになるだろう。
以下の順に沿って記すことにする。

・なぜ実習に参加したのか
・ドイツで気づき、感じたこと
・とある人との出会い
・僕の描く未来

・なぜ実習に参加したのか

僕は大学卒業後、海外に拠点を置き、世界中を旅したいという夢があった。とてもアバウトで、具体性がない。友達と話していて「海外行く理由は?何したいん?」と聞かれて、うまく言葉にできず、「そういえばなんでやろ」と思う自分もいた。大学2回生が終わり、3回生になろうとしてる今、本格的に卒業後のプランを立てないとというプレッシャーを感じていた。

この実習が終わってから考え直そうと思った。
体育教師になるのか、就活をし企業に就くのか、、、
“海外に住みたい”という先入観や欲望を取り除き、実習に臨むことにした。

フラットな思考で感じたものこそが正直な気持ちであり、進むべき道だと思うからだ。

・ドイツで気づき、感じたこと

飛行機に乗りシンガポールを経由し、約20時間のフライトを経てドイツに着いた。初めての風景、アジア人がほぼいない環境など、目に見えるもの全てに驚いた。

用意されたスポーツプログラムではもちろんだが、僕はそれ以外の時間でも現地の人と交流することを意識した。スーパーで買い物をする際、同じエレベーターに一緒に乗った人、お店の店員などとにかく、とにかく話しかけた。ドイツは僕が思っていたよりも多国籍で、僕にとってはワクワクする環境だった。ヨーロッパ系・アジア系・トルコ系などがいて、コミュニケーションを交わすうちに、なんとなく地域や国の特徴や性格を掴んできた。サッカーの交流試合、チームへの練習参加をさせてもらう機会もあり、僕の拙い英語も意外と伝わり、コミュニケーションをとることができ嬉しかった。逆に、もっと語学ができればもっと楽しいんだろうとも思えた。

ブンデスリーガを観に行った時に感じたが、ドイツ人はサッカーに対しての情熱があり、とても良い空間だった。さすがサッカー大国、サッカーをするにはもってこいな環境だろう。

街の様子として、ドイツでは土日がちゃんとと休日で、レストランとカフェ以外は基本全てが閉まっている。公園やスポーツ施設が充実していて、休日はそこで人々が多かった。家族や恋人、友人との時間を大切にするという素敵な文化だ。見ているだけで幸せな気持ちになった。

ドイツ人には心の余裕を感じる。
休日のリフレッシュがその要因の1つなのかもしれない。

なぜか窮屈に感じる日本の日々と比べてしまい、「いいなあ」と僕の心が言った。とにかく心地よかった。


・とある人との出会い

この実習でお世話になった、大学のOBであり今はドイツに住む方がいる。以降、Kさんと呼ばせてもらう。Kさんはとても文化人で、歴史や哲学などに詳しい方だ。僕はこの2週間、常にKさんの近くに居て、色んなことを学ばせていただいた。
とある日、近くにあるお城から夜景を眺め、瓶ビールを片手に、互いの将来や互いの人生観についてしばらく語った。今振り返ると、この2週間で1番貴重な時間だった。そこでKさんは

「人間って根本は同じやからなあ」


と呟いた。
あまり意味がわからなかった。「まあそのうちすぐ分かるよ君なら。」と言われて、しばらく考えた。

別の日、Kさんの仲間が住んでいる寮みたいな所に連れて行ってもらった。様々な国の人がいた。みんな大酒飲みで、お昼からビールを飲む日もあるらしい。しかしほとんどが学生や弁護士、医者であると聞いて心の底から驚いた(笑)
そこで初めて、ビール大国の洗礼を受けた。様々な言語が飛び交い、みんな酔っていて何を言っているのかあまり分からなかった。
が、僕もそこに溶け込み、ビールを飲み、その場を楽しんだ。

おもしろいことに、何を言っているのか分からないのに、何故か言語の壁を感じなかった。

“分からないけど解る”

という感覚があった。Kさんが言っていた
「人間って根本は同じやからなあ」の意味が分かっった気がした。

言語はただの媒介であり、思いは伝わる。

面白いことには腹を抱え
乾杯したら盛り上がり
仲良くなれば肩を組む
夢を話したら熱意も伝わる。

それを繋ぎやすくするのが“言語”なだけ。


もちろん、話せるに越したことはないから、勉強しようと心底思った笑
その場所を何度か経験し、ホームステイや残りのスポーツプログラムも終えた。サッカー部の同期が数人いたという事もあり、本当に充実した2週間になった。


・僕の描く未来

自分の意思が定まるまで就活や進路相談をするつもりはなかった。プレッシャーがありながらも、自分のペースで決めていこうと思っていた。

しかし大学卒業後、自分がどうありたいかが鮮明に分かった。

したい職業はない。けど、ドイツで楽しくサッカーをしながら、世界中のことを知りたい。多くの人と交流しながら人生を楽しみたい。

これが僕の描く未来だ。

方向性が決まり、ワクワクしている。その後の人生は分からないが、大学卒業後はとりあえずチャレンジしてみる。ドイツだけじゃない。
もっと、もっと世界を知りたい。

来年もこの実習に挑もうと思う。
そのために0からドイツ語の学習をしなければならない。今からの1年間は、英語と並行してドイツ語を学んでいく!!

長いnoteになりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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