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ちょっとだけコイバナ

わたしの初恋の人は小学生のとき、同じクラスだった男の子。

いわゆる、運動神経バツグンで顔もカッコよくて成績もよくて性格も明るくて人気者でした。

でも、わたしがその子のことを好きだったのは、
そうゆう理由じゃなかったんです。

わたしに、話しかけてくれるから。
ただ、それだけでした。

どちらも幼かったので、からかわれたりもしましたが、さみしくてさみしくてたまらなかったわたしに、何ということもないことを話しかけてくれた。別にやさしい言葉がけではなかったけれど


誰かにみつけてもらわなければ消えてしまいそうな、どこにも居場所のなかったわたしにとってはそれは光でした。


ありがとう。
でも、その子にとってそれは別に特に何の意味もなかったんですよね。
高校生になって、その男の子は浅香唯さんのファンだったそうで、浅香唯さんそっくりの美少女とおつきあいされていました。
わたしがバイトしていた喫茶店に二人でお客様として来店されたことがありますが本当に可愛い女の子でした。向かい側に座った男の子は彼女に首ったけなのが、はっきりわかりました。
目をそらさないでずーっとみつめてる。
わたしのことにも気がついていませんでした。
わたしも、ホール係に徹して話しかけたりしませんでした。どうやら、女の子の方のお母さんに
おつきあいしている彼を紹介というようなことでした。
そのあと、成人式のとき、たまたま会場の座る列がいっしょでしたが、その子は一切わたしの方を見ませんでした。気がついてなかったのだと思いますし、たとえこちらを見たとしても、別にもう話すことなんてないのです。

あちらは大企業に勤めて東京に出て、海外にも
出張したり全然ちがう人生です。
しあわせそうでよかった。


人を好きになる、って素敵なことですね。
実は中学3年生のとき、バレンタインにチョコレートを渡しに行きました。
手紙には、ずっと好きだったけど、もうあきらめるから返事は要りません、と書きました。

もしかして、気持ち悪かったかな?
わたしも中退ですが女子高に入学してから
彼氏が出来て、でも思ってたのとちがってた。
恋に恋してた、少女漫画でお勉強しすぎてた。
本当の本当の恋のお話は
またいづれどこかで。

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