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うつ病からの逆転劇をいまからはじめよう~有給消化期~

休みをもらった当日の帰りの電車で、仲の良い同期に休みを貰ったことを伝えると、気分転換にある観光地をオススメされた。その夜は何もせずに寝たが、翌日の朝、家にいても仕方が無いと思い、ネットで観光地の宿をとり、車で3時間かけて宿に行った。身体はだるかったが、寝ても治らないことは分かっていたので、近くを散策した。食欲はなかったが、せっかく来たのだからと、高級和牛の牛串を食べた。めちゃくちゃ美味しかった。
近くの有名温泉に行き、1人で露天風呂に入った。
空を眺めながらめちゃくちゃ泣いた。

平日の昼間に俺は何をしてるのだろう。
1度も怒られた訳ではないのに、
なぜこういう風になったのか。
どうしたら良かったのだろう。

傍からみると怖かったであろう。
ただそんなことは気にできていない。
これから歩み続けるはずだった社会人の道、
理想の大人からかけ離れた今の姿、
人生で初めて挫折を味わった。

めったに連絡しない親に対し、電話をかけた。
「おれ、社会人むいてないわ」
そんな弱気な言葉を発したことは無かった。
次の休みに両親が飛んできてくれた。
せっかく来たからとこちらのグルメを味わった。

借り上げ寮に戻ると、父親から、

「辞めたら?」

と言われた。


今までそのようなことを言われてこなかった。辞めるという選択肢は頭に入れないようにしていた。自分にはサッカーで培った根性がある。勉強もできる方だったではないか。ここで辞めたら今まで積み上げてきたものが崩れるような気がした。
まだ入社して半年のやつをどこの会社が雇ってくれるのだろう、という不安、そしてなにより、今までこんな屈辱的な辞め方はしたことなかった。プロジェクトに参加した時からこの会社を長く続ける気は失せていたが、3年程はいて、その会社で必要な人材になり転職する予定であったのに、たった半年。めちゃくちゃ悔しかった。
その日は病院に行って判断するということで、判断は先延ばしにした。

その後、病院でうつ症状と判断され、会社の上司に直接診断書を渡し、休職となった。

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