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オンライン会議、リーダーが一人一人の意見を引き出す方法

会議で話し合いをしているときに、
「シーン」となって、だれからも意見が出ないことほど、
リーダーとして困ることはありません。

わたしたちは、自分の発言がどのように取られるか気になると、
なかなか意見は言い出しにくい傾向があります。

自分の意見に自信や確信が持てないとなかなか発言できません。

欧米では、発言を求められると、とりあえず手を挙げて、あてられてから発言を考える、と言われるほど発言に対して躊躇ないと言われています。

日本人は、意見を言う前によく考えることが一般的と言われており、
意見を言う前には思慮深さがあるのですよね。

では、どうすれば、みんなから発言が得られるのでしょうか。

特に、オンライン会議では、だれが発言しようとしているか察知できないため、発言のタイミングが難しく、「シーン」としてしまいがちです。

そこで今回は、一人一人に発言してもら得るような、活発な議論にするにはどうすればよいか、

活発な意見を聞くことで、リーダーもメンバーもお互いが充実した会議だったと満足するにはどうすればよいか、

について、その方法を具体的にお話ししてみたいと思います。


おもいきって、指名してみよう!

会議でみんなに問いかけたとき、

「この点について、どう思いますか?」
「・・・・」

「シーン」としてしまったら、
思い切って、名前を呼んで、誰かひとりを指名してみましょう。

「Aさんは、どうですか、どう思いますか」

指名する方も、誰を指名したらいいか悩みますし、
なかなか勇気がいるのですが、指名すると、意外と意見を言ってくれます。

なんだ、意見あるんだったら手あげてよ、
と思いたくなるほどちゃんと発言してくれます。


指名したけど意見が出てこない場合は?

しかし、当然ながら、
指名したけれど、発言に困って意見が出てこないこともあります。

その場合は、
意見が引きだされやすくなるような、こちらが聞きたいと思っていたことなどを追加して、伝えてみましょう。

例えば、
「Aさんは、どうですか、どう思いますか」
「・・・・」(シーンとしたら)

「特に、去年の経験から何かご意見ありませんか。
Aさんが経験されたことを共有してもらえるとありがたいです。」

こんなふうに具体的に質問を追加してみます。
それで、答えてくれる場合もあれば、それでも無言の場合もあります。

もし、無言になってしまったら、

「なかなか、すぐにはでてきませんよね。」
「簡単には答えられないですよね」

などと、Aさんをフォローしつつ、

次の指名に移りましょう。
「Bさんは、どうですか、どう思いますか」

こうして、意見が出る人、出ない人をおりまぜながら、
Cさん、Dさん、Eさん、と繋いでいきます。


最大のメリット

これをやっていると、意見が出やすくなり、指名してからの発言のテンポがよくなってきます。

「そのうち、自分も指名される」と思って、全員が考え始めるからです。

リーダーもメンバーも、会議に参加していた全員が、
・自分の意見が言えた満足感、・活発な議論ができた有意義感が、
めちゃくちゃ高くなります。

全員が発言する機会を与えられた会議は、仲間意識が高まり、一体感が高まります。



最後に重要なこと

会議では、「どんな発言をしても大丈夫」という、安心安全な空間を作っておくことは、大前提として、是非しっかり心にとめておいてください。

安心安全な空間だからこそ、活かせるスキルです。

リーダーが積極的に聞き、理解を示す態度を取ることで、メンバーは自分の意見をより自信を持って共有することができます。

オンライン時代には、指名しながら会議を進めるスキルを持っていると、有意義で満足度の高い会議になりやすいです。

もしあなたが、会議中の「シーン」に重苦しさを感じていたら、ぜひ一度試してみてくださいね。





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