片陰 かたかげ【雑文】
緩やかな坂道を歩く
坂の上ったところには陽炎
振り返る向こうに広がる海
今日は波乗りには向いていないようだ
波待ちをしている影がさっきから動いていない
君の家に急ぐ きみに会うために
喜んでくれるだろうか 丸ごとのスイカ
確か君は好きだと言っていた
そばの家からテレビの気配
野球場の歓声が聞こえているのに
人の気配は感じない
夏の午後にの住宅街で感じる
まるでたったひとりになったみたいな感覚
蝉がよく鳴いている、もうすぐたどり着く
けどその前に、片陰で一休み
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?