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ゲゲゲの映画鑑賞記「エブリシング~」「シン仮面ライダー」

評価に困る話題の映画を二本観た。キリがないので、ボクはあまり映画評は書かないことにしているが、今回は書かずにはいられなかった。
まず一本目は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」である。
ご存じのとおり、今回のアカデミー賞受賞作である。
それも、作品賞、主演女優、助演女優、助演男優、監督賞、脚本賞、編集賞と、ナント7冠に輝いた。
ちょっと変わった作品かな?ぐらいには思っていたが、ちょっとどころではなかった。
とにかくハチャメチャだ。訳がわからぬうちに話が空想的に進行して、何が何だかわからないうちに、置いてけぼりにされる。
二時間、とにかくぶっ飛んだセンスで一気にラストまでハチャメチャに突き抜ける。それが評価のポイントだったのか、アカデミー賞受賞の意図がわからない。
人によっては0点で、もしかしたら100点なのかもしれない。しかしこの映画を100点と評価できる人は、たぶん変人なのではないか(悪い意味ではないです)と思ってしまう。
じゃあキサマは何点なんだと言われれば、10点だ。
平日で客席は空いていたが、それでも長年の勘というか、観客が飽きているのが途中からわかった。少なくとも日本人向けのセンスではない。
要するに、クリーニング屋のイマイチ冴えない生活を送っている主婦が、苦手とする税金の申告に、妄想と空想の中で戦う、ということでいいんだろうか?
ボクからすると、映画履歴の中で珍作のリスト入りだ。


シン仮面ライダー

二本目は「シン仮面ライダー」である。
とにかく監督である庵野秀明の仮面ライダー愛は伝わった。長年の夢の実現だっただろうと感じる。
素直にその世界を楽しめば良いのではないかという意見もあるだろうが、けして子供向きということでもなく、色々科学的な要素も盛り込んでいる訳で、どっちつかずという感じでスッキリしない。
庵野監督は学生時代にも8ミリでごっこ的な作品まで作っていたようだが、全体的にお金をかけてその延長を見せられているような印象だった。
50点、というのがボクの評価。

最後にボクの映画珍作リストを表記しておきます。

「幻の湖」
日本映画。黒沢明監督作品ではおなじみの名脚本家、橋本忍が初監督した知る人ぞ知る珍作。名脚本家が、何がどうしたらこんな作品を作るのか、まったく理解できない。

「問題のない私たち」
日本映画。コミックが原作らしいが、前半はいじめの題材を扱い、後半はその女子高生たちが仲間になって、担任の女教師の万引き事件に奔走するという、展開のくだらなさがコミックのまんま。まだ「別に」なんて言えなかった頃の沢尻エリカが出演していて、キャストの中で群を抜いて光ってはいたが。

「お嬢さん」
韓国映画。ボクが大スキな「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督作だが、ミステリーやレズの要素が入り乱れて、放送禁止用語の連発、紙を切る裁断機で指を一本一本切り落としたりする残虐場面もあり、女優はステキだったが、監督のセンスが強すぎて、まったくついていけなかった。卑猥な場面に少し期待したが(笑)、その展開に呆気にとられて我が愚息が反応しなかった。

雑文記事で、スイマセン(>_<)。
ご愛敬のほどを。


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