外では雨が強く降っている。

僕は娘を待っている。
彼女はスイミングをやっていて、ほとんど毎日、スイミングのレッスンを受けていて、送り迎えをしなければならない。

今の所、楽しそうに泳いでいるから、それでいい。

タイムが早くなっていくことにも、楽しさを感じているから、それでいい。

ところで、僕は待つのが嫌いでない。
と言うかむしろ好きである。

何にもしないで待つ、と言うのはストレスがあるかもしれない。

けれど、僕は何かをしている。

例えば今、この文章を打っている。
iPadという文明の力を使えばどこでも執筆は可能である。

アウトプットできるのだから、今は正確に言えば待ち時間ではない。

クリエイティブ、である。

創造、何かを生み出している。
それがあまり価値のないモノだとしても、とりあずは生み出している。

だから待ち時間はクリエイティブ。

例えばある時、僕はルービックキューブを回している。
なんとか、30秒以内に完成させたい。
だから時間があれば早く回せるように練習している。

だから待ち時間はトレーニング。

例えばある時、僕は銀行強盗をしている。
例えばある時、僕は牛を解体している。
例えばある時、僕は魔王に矢を放っている。
例えばある時、僕は