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CHEF-1グランプリ2022 #2

○関東サバイバルラウンド編

▫︎2回戦テーマ 『これまでにない唐揚げ』

サバイバルラウンドの3品の中でこのテーマの料理はすぐにアイデアが浮かびました。
イベントでもよく作る韓国チキンをベースにした一品を作ろうと。。。

実際に作ったのはこちらです。
「じゃこのタッカンジョン 韓国風セビーチェ」

韓国といえばフライドチキン。その中にもコチュジャンソースのヤンニョムチキンやガーリックチキンなど種類も豊富です。
今回作ったのは「タッカンジョン」。揚げ物に甘めな醤油の味付けをしたものをよくカンジョンというのですが、鶏=닭(タッ)。鶏の甘めな醤油味の唐揚げです。そこにアクセントとしてじゃこを入れました。
また葉生姜に刺すという斬新さも取り入れてみました。

下のセビーチェには、パプリカ、赤玉ねぎ、スイートピクルス、チャメ、ハラペーニョなどと、韓国のツブ貝の缶詰コルベンイを使いました。

上のチキンは甘く、下のセビーチェには辛味を使い、味のバランスや食感を楽しんでもらえるよう作りました。

自分自身の料理の出来には満足していたのですが、3番目の小島さんが作った料理の評価がとても良く完全に負けたと思っていましたが、パッションで勝ったとの評価をいただきました。
確かにこの一品には誰にも負けない強い気持ちが込められていたのかもしれませんね。。。

▫︎3回戦テーマ 『ご当地和牛を使った新しい郷土料理』

全国大会への進出をかけて戦う3回戦。
関東は3人中2人全国大会に進めるという条件で、2回戦よりは気持ち的に余裕がありました。

そんな3回戦で実際に作ったのがこちらです。
「和牛焼売とカンテンジャン 薬膳コムタンとともに」

今回郷土料理がテーマということで、私は神奈川県の郷土料理である「牛鍋」をモチーフに、また和牛は横濱ビーフという和牛を使いました。
牛鍋は横浜港がされた安政6年1850年代が始まりとされています。
一見すき焼きのように見えるのですが、初めから鍋のように全ての具材を入れてから煮込み、味付けには味噌も入っているのが特徴です。
(明治10年、政府の牛肉推奨する活動、明治28年、文明開化により牛鍋屋が増えてきたとされています。)
明治時代に入り文明開化が進んだことにより牛鍋屋が増えたとされています。
今回使いました横浜ビーフのロゴもその文明開化をイメージしたロゴとなっていることから繋がりを感じ選びました。

作るにあたり日本の郷土料理に韓国要素をどのように組み込むか考え色々と調べたときに、神奈川県と韓国のソウル近郊の京畿道が姉妹都市であることを見つけました。京畿道の郷土料理であるカンテンジャンは肉や野菜を味噌で煮込んでご飯と食べるおかずなのですが、これが牛鍋と似ていることから組み合わせてみました。また神奈川の名物といえば焼売。これらをベースに作りました。


まず焼売の部分には刻んだ横濱ビーフ、グリーンピース、玉ねぎ、韓国春雨、おからパウダーを入れ揚げ焼売に。


焼売の下には根菜類を炒め、韓国味噌、コチュジャン、八丁味噌で味をつけた味噌炒めを。


焼売の上には炭油にくぐらせた、和牛のしゃぶしゃぶを乗せました。


韓国でもよく飲まれているコムタンスープ。10種類の薬膳を入れたコムタンスープをかけて食べる一品を作りました。

ちょっとした裏話なのですが実はこの炭油のしゃぶしゃぶは、3回戦の調理開始の前に浮かんだアイデアでした。
勝つために最後まで諦めない姿勢があったからこそ、審査員にも通じたのではないでしょうか。



◯全国大会 農園バトル

気温35度の中での調理。また野外だったため風や日差しもあり厳しい戦いでした。
そんな農園バトルのテーマは
『海と山の幸の出会い』です。

今回使った魚は「シイラ」です。
とても淡白な味で、ハワイではマヒマヒの名前で知られていています。

実際に作ったのはこちらです。
「シイラを使ったホットバー」

シイラのすり身に唐辛子の葉、卵白を入れ揚げました。
ソースには万願寺唐辛子、ししとうの唐辛子のソース。
ズッキーニの花の中にはミニトマト、ワイルドきゅうり、ミントのナムルを。
付け合わせにルバーブ、ゆずジャム、スマックスパイスを使ったチャツネを添えました。

いろいろ思うことはありますが、結果的に自分の実力不足で勝つことはできませんでした。


次回の#3では実際に思ったことや、今後の進み方について書きたいと思います。

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