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親子の珍妙な会話

時々長男とはくだらない会話をする。塾から帰って夜遅く、さて寝ようかと布団に入ったところでクイズを出される。

長男が話したい内容は本来は多義にわたるが、「山上 憶良(やまのうえ の おくら)」って知ってる?と訊かれて、「うん、おいしいんでしょ?」と回答する母とでも成立するテーマを厳選してくれるようになった。

長男:お母さん、金玉って知ってる?金の玉だよ?

母 :あぁゴールデンボールだろ?

長男:そうそう。よく分ったねぇ。正解。それであれがなんで金玉って言うか知ってる?

母 :そりゃ貴重だからだろう?

長男:でもさ、それなら心臓が金臓じゃないと変じゃん?それにソーセージのほうが一本しかないんだからさ金金じゃないとおかしいでしょ。金玉は肌色だとしたら別に肌玉でも良かったはずじゃん?

母 :キンキンかぁ・・確かに。

長男:金玉が金なのは、あれは本当に金色をしてるからなんだよ。それで男にしかそれが見えないの。くすんでたりしたら、今日体調悪いんだなってわかるし、20代の時が一番光ってんのよ。

母 :確かに20代の時は光ってそうだね。

長男:服着て何十にも布かぶせてても隠しきれないくらい光ってんだけど、男にしか見えないんだなぁ。しかもLEDみたいにほとんど熱くならずに長持ちする光で。

母 :熱くならないのは金玉にとっては大事よね。

長男:太陽も、あれ金玉だって知ってた?

母 :えっ、いや知らないよ(しかも熱そうな)。

長男:あれは巨人の金玉で。

母 :片割れはどこいった?一個しかない。

長男:あー。あれは別の恒星と繋がってんだよ。

母 :ソーセージが見えないのはおかしくないか?

長男:あれはね、ダークマターでできてるから見えないんだよ。 

ダークマター
宇宙空間に存在し,質量だけをもち,目に見えない物質。暗黒物質ともいう。観測可能な光(電磁波)を発しないため直接観測できないが,銀河や銀河団の質量計測から存在が確認されている物体


母 :そういうことか。

長男:金玉の話は、これ医学の論文にもちゃんと掲載されてんだよ?

母 :まじか、待って本当??

長男:まぁ本当なわけないでしょw

長男にうまく乗せられてしまったようだ。

語源
語源には諸説あるが、どれも推測の域を出ない。1590年(天正18年)の用字集『節用集』に仮名でキンタマとあることから、金玉は当て字と考えられる。
「キノタマ(酒の玉)」ここでの酒はどぶろく。外見がどぶろくに類似する液体を作る玉[3]。阿刀田高も、『ことばの博物館』のなかでこの説を唱えている[6]。
「キノタマ(気の玉)」宇宙の動きや心の動きの原因たる根本としての「気」[7]
「イキノタマ(生の玉)」生命の玉[8]。昭和の国語辞典『大言海』にもこの説が記載されている[9]。
「キビシタマ(緊玉)」命に関わる玉[10]
「キモダマ(肝玉)」新村出による説[11]。また、井上章一も「肝っ玉が小さい」と「金玉が小さい」の意味の類似から同様の説を唱える[12]。
その他、大切なものであるから貴金属のゴールドの名を冠した、という説がある。なお、金色だから金玉というのは誤り(精巣は赤褐色)