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算数、言われた通りに解かなかった事が功を奏した?

これは半分冗談、半分可能性としてはあるかも知れないと思っている。

算数だけがフリーフォールになりがちだった長男を、あの手この手で安定させようと努めてきたことを書いたが、その際、1つだけやっていないことがあった。

それは、解法を教えることだった。正確には、親の方に教えるだけの技術も経験も無かったためにできなかったと言うべきかもしれない。

夫の方は1月頃、一度だけ長男の本命校の算数を1問か2問解いている。その際に、長男から手ほどきを受けたようで、夫は「こんな所にも補助線引くんだって、へーって思ったよ。」と言っていた。それくらい親の方は中学受験の算数には詳しくなかった。

習った方法で解いたのかも知れないし、解かなかったのかも知れない

長男は受験本番の数ヶ月前に退塾をしたが、その際に、親と塾が揉め、塾からは「全幅の信頼を置くように」さもなくば通塾は認められないと言われていた。

塾も強く出たと思う。長男が登塾継続を希望して親が謝罪に追い込まれることを想定していたのかもしれない。塾には長男の意志による退塾である旨伝えている。

また可能なら確認したいことがあった。この状況を他の先生方はどうご覧になっておられるのかと。そこで、塾を全く信頼していないわけではなく、例えば算数の先生のことは長男もだし、親も信頼を置いていますがと返してみた。賭けだが仕方なかった。

これがきかっけで、以降、算数の先生が窓口対応をして下さることが増えた。

しかし直後に言われたのが、「未だにB流を実践しようとしないドラくん(長男)と信頼関係が築けているとはB(先生)は感じられません…」(Bは先生のお名前)

であった。もちろん揉めていた先生がいる手前、このように言うしかなかった可能性もあるのだが。ただ全体として、怖い先生を養護するスタンスに変わりなかったと思う。ならば我が家としても未練なくである。

自分の教えた通りにやらない=信頼関係がない、は全く関係ない気がするが、しかし一生懸命に真似ようとしてくれる生徒の方が先生は嬉しいだろう。

では長男は本当に実践していなかったのか。

長男に訊いてみた。

長男:え?俺B先生に習ったやり方しか知らなくて、その解き方で解いてるんだけど、それをB先生流って言うんじゃないの?

よって長男はB先生流を実践しているつもりでいた。

ただ、B先生がそう感じないということは、時に実践していないこともあったのだろう。

でももしかしたら、それが良かった可能性はないだろうか。

教えた解き方でなくとも、子供が別の解き方に楽しさを見いだしていたら、それを一緒に喜んでやったって良いと思う。

試験本番でそれをやると時間制限の中で不利になるかもしれないが、でも不利なことばかりではない可能性もある。特に途中式を見てもらえる場合は、ここに本人らしさが出ることはプラスではなかろうか。

算数の先生からはノートの取り方についても指摘されていた。そして見かねたのか、お手本にと先輩(女子生徒)の算数のノートを貸してくれたことがあった。見比べて、同じ教科のノートとは思えなかった。

先輩のノートは罫線を使って綺麗に一文字一文字読めるように書いてある。色もカラフルだ。翻って長男のノートは罫線無視、空白も多かった。

でも、ここは無理に矯正しなくて良かったんじゃないかと思う。