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自己紹介と僕がカナダで英語名を持たない理由

はじめまして、Gil(ギル)だ。

これから少しずつ、留学体験紀のようなものを投稿していこうと思っている。私はカナダのど田舎高校に留学して5年目だ。卒業間近で(カナダの夏休みは6月から)少し時間に余裕ができたからこの生活の一部を何かの形でシェアできないかと考えてnoteに投稿することにした。

まずは名前の由来から。Gilはギルともギルとも読めるが、元はGilbert(ギルバート) から来ているのでギルと読んで欲しい。この名前は寮長の名前、HartとGarretをもじって作ったものだ。(もじるって死語?)

カナダにいるアジア人は名前が呼ばれやすいように英語名を持っていたりする。JoeとかJackとかJeff、とか。(なぜかめちゃくちゃJから始まるのが多い。女子でもJennyとか。が、自分は頑なに元の名前を突き通すと決めてしまったのだ。

今となってはプラマイイーブンくらいで済んでいるが留学初期は苦労したものだ。外国人にとって”Ryosuke”(私の本名)という文字列は様々な映り方をするらしく、ラオスキ、リョスック、リオスケイと千差万別とも言える。すんなり発音されたのなんて両手で数えるほどだろう。

新人のスタッフや先生がクラスに入ってくると自分がどう呼ばれるかあれこれ考えるのは恒例行事と言ってもいい。実際、同じ学校に属す人間は9月に出会ったら最低でも十ヶ月間は顔を合わせる機会があるからいい。なんなら名前の発音の仕方が話すきっかけになったりするから間違われるのはそんなに困ることではない。

が、学校の外ではこれが通用しない。パンデミック前は月一でトロント(カナダ最大の都市)に遊びに行っていたがその度、今日の偽名を考えて街に繰り出したものだ。忙しないカフェの中、オーダーする列の先頭で呼び出し用の名前を最初に聞かれ、”it, it is Ryo, Ryosuke..." と言った時の向こうのうんざりとした顔と言ったらない。

こう言った苦労もあれど, 英語名を持てないのは特別感からくるものだと思う。出会った当初は正解にかすりもしないような呼び方だったやつが数年経って廊下ですれ違う時にカジュアルに呼ばれるとくすぐったくなるような気持ちになるものだ。

じゃあ、なんでGilなんてハンドル使うのかって?ネットで名前使うのはなんか違う気がするからだよ。実体験を話す上でローマ字で名前を晒すくらいはしょうがない気がするが、本名で活動するのはこう本名がそれ相応になってからじゃなきゃいけないような気がする。

名前についてのハプニングはいつか留学生の苦労ー空港編ーを書く時に掘り下げようと思うが今日はこのくらいにしておこう。それでは、またどこかで



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