漁業・水産業向けサービスを作っている株式会社ライトハウスに転職

2022年4月から、漁業・水産業向けサービスを作っている株式会社ライトハウスに転職することなりました。

現職のB2B AIサービスを作る会社に入ったのが2019年9月、

およそ2年半いた会社から去り、3回目の転職となります。
何はともあれ、まずは現職でお世話になった皆さん、ありがとうございました(正確にはもうちょっとだけ残り期間ありますが)。
今回の記事は、現職の人たち含め、基本的には友人・知人向けの報告と考えの開示というスタンスで書こうと思います。

なぜ転職するのか

簡単に言えば、改めてソフトウェア開発に直接関わる仕事をしたいという気持ちが強くなったから、ということなります。
以下、それをちょっとくどくどと書きます。

現職で管理職になってから1年ほどたってから(つまり2021の夏くらいですね)、組織の目標やミッションについて考える中で個人としても今後どんなことをやっていくか考えることが多くなっていました。

現職での自身の役割は、サービス開発エンジニア組織のマネージャとして、組織の運営、育成をすることです。実務としては、組織の方針決め、組織の運営、他部署との調整、プロジェクトの交通整理、採用、評価などがメインです。
タイミングによって開発の手が足りなかったりするときには、自身が開発に回ることもありましたが、優秀なメンバーのおかげもあって、最近はそんな機会も少なくなっています。
一定の裁量は持たせてもらっていたので、サイドプロジェクト的なこともできたのですが、そこは次のマネージャ育成という目的もあってメンバーに運営を任せて、自身はサポート役という形で関わる感じでした。

ということで、最近はいわゆるピープルマネージメント主体で、ユーザに届けるサービスやソフトウェアに直接関与する機会は限られたものとなっていました。
こうした仕事からは学ぶことも多く、いろいろな種類の喜びを得ることもありました(これについては後でもう少し書きます)。
一方で、ここで得られた学びを生かして、改めてもっと直接的にサービス、ソフトウェアの製作に関わりたいなという気持ちを強く持つようになっていきました。コーディングすることに強い拘りはないですが(好きですけど)、プロダクト、そしてそれを使う人を中心に据えた仕事を自分はしたいんだなと再認識したんですね。

そんな思いがある中で、何となく登録していた転職サービスの求人をパラパラと見ていて気になったのが4月から入社するライトハウスでした。
(というのとほぼ同時に、転職サービスのカスタマーサクセスの方から、今後のキャリアについてちょっと話してみませんかという声をかけてもらい面談したのがなかなか有益で面白かったのですが、その話はいずれまた)

興味を持ったきっかけの1つは、会社の手掛けている分野です。
学生時代は農学部にいたこともあり、元々第一次産業とソフトウェアの組み合わせは興味を持っていました。
このとき何となくイメージしていたのは農業や林業で、漁業という分野は想像してなかったので、ちょっと意表を突かれたというか、軽い驚きのような意味での興味も湧いた面もあります。
noteでも何回か書きましたが、趣味で釣りをしている関係で魚は好きですし、水産資源の問題にも思うところはありました。また釣り船に乗せてもらう中で漁師の方(養殖や漁と兼ねてる人も結構いるのです)と話すこともあって、個人的に親しみを感じる分野でもあります。
(まあ、実のところ漁業者と釣り人の関係って時に難しい面もあんですけどね)

ともあれ、それで会社のことを調べてこいういう記事を読んだり、

カジュアル面談で経営寄りの方や開発者の方と話して、自分のやりたいことにマッチするなという感覚になりました。

ポイントはいくつもあるのですが、1つはユーザである漁師の方と直接、きちっと向き合ってモノを作っているところです。これ、当然のことって言えばその通りなんですけど、作る側がどれだけ深くユーザの課題に向き合えてるかはソフトウェア開発で最重要だと思っています。
この記事や会社のサイトを見たり、実際に中の人とも話してみたりする中で、それを会社として重要な価値観として掲げて、実行に移せているのが伺えました。
同じ方向性の話ですが、生産者としてのユーザを大切にしていることもポイントでした。最終的には水産資源の保全ということを見据えながら、今の漁業者、漁師の立場をきちっと理解したサービス展開を考えているように伺えます。
漁師としては当然、魚を獲らないと生計が立てられません。その立場を尊重した上で、将来的な資源保全を一緒に目指していくためのロジックを持って開発を進めている様子は非常に共感できるものでした。

より技術的な観点としては、貴重なデータを自分たちで集め、持っているところもポイントでした。現職ではいろいろな企業、ユーザのデータと触れる機会があったのですが、その持ち主は基本的にユーザ企業です。
また、数値化されたものだけがデータではありません。いわゆるB2B、B2B2Cでは、どうしてもエンドユーザとの開発サイドの間に何層かの伝言が入りがちです。これを直接利活用することで、ユーザに価値を届けるものを作ることができる環境は大きな魅力だと思っています。

これから

いろいろ思い付くままに書いていたら、長くなってしまったのですが、これからのことについて少しだけ。
詳しくはまた入社後になりますが、おそらく大きく分けて、「現場での開発リード」と「組織作りのサポート」の2つが主な仕事になりそうです。
もちろん、採用面接やその後の話の中でどういったことに期待されているかは聞いていますが、そこはやはり入ってみて分かることも多いでしょう。今はいろんな想定をしつつも、その組織で本当にやるべきことが何かをフラットに見極められるような準備をしておくつもりです。

現職とは恐らくまったく違った環境になり、きっと大変なこともたくさんあるだろうなとは思っていますが、新しい仲間と一緒に漁業、水産業の世界をより良くしていければなと思っています。

謝辞

現職では入社からこれまで、非常に多くの経験を積ませてもらいました。
AIのサービス化という未経験の分野で、AI開発者を始めいろいろな人たちと仕事をすることは学びの多い経験でした。
またバックオフィスの方々にも本当に良くしてもらいました。COVID-19で突然働き方が変わる中でも最大限働きやすい環境作りをしていただけて本当に助かりました。
そして、初の管理職な上、私自身、割りと面倒なことを言う奴だという自覚はあるのですが、今の上司と部下の皆さんの支えで何とかやってこられたと思っています。
また、(私の能力云々ではなく)管理職が抜けるという中で苦労をかけていると思いますが、その中でも、「面白そうな挑戦だ、応援する」と言っていただけたこと、本当に感謝しています。
同じIT・ソフトウェアの業界にいますので、今後とも良き関係を続けていけたらと思ってます!

おまけ

奇特な数人の方から、転職祝いに何か贈るから欲しいものリスト公開を出すように言ってもらえたので、貼っておきます。
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1V8L02DBRKX2G/


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