Mendelian Randomization勉強日記 1. Mendelian randomizationとは

from: mendelian randomization
methods for causal inference using genetic variants chapter 1.

例. CRPが高い方が、(因果的に)心血管疾患になりやすいか?

観察研究で、CRPが高い方が心血管疾患になりやすいことがわかっていた。しかし、年齢・性別その他交絡因子を調整すると関連は小さくなり、さらに、同じく炎症マーカーであるフィブリノーゲンを調整するとほぼ関連はなくなった。
CRPと心血管疾患の関係は、共通の原因がある交絡因子かもしれないし、subclinicalな心血管疾患でCRPが上がっている(因果の逆転が起きている)のかもしれない。

この問題を解決するために、操作変数法および操作変数として遺伝的変異を用いるmendelian randomizationという方法がある。

CRPと関連する遺伝的変異があり、そのほかの交絡因子とは関連しないのであれば、その遺伝的変異があるかないかはCRPのみと関連し、ほかの背景因子はランダムに振り分けられる。そして、遺伝子は生まれる前に決まっているので、因果の逆転も起こり得ない。

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