見出し画像

北京で白目な大晦日


気づけば今年も今日で終わりということで、大晦日のお話。

数年前の12月31日、仕事で北京フライトが入った。人生で初めての中国。

初、中国。首都、北京。
来たからには万里の長城行っとかなあかんやろ、という使命感に駆られて、同じフライトで働いたクルー4人で一緒に行ってみることに。

その時の天気が、こちら。

空気質指数:危険 って、なに?

今まで生きてきて、こんなん見たことない。

長時間フライトでの疲労、とにかく寒すぎる、ということでホテルから万里の長城までのタクシーの道のり、記憶なし。

ここからロープウェーに乗って行ってね、とタクシーの運転手さんが教えてくれて、降りたら引くほど寒い。山の方やし、絶対にマイナス8度なんていうレベルじゃない。

寒すぎてほぼ頭も回らないまま無心でロープウェーに乗りこみ目的地へ。


ご覧ください。こちらがかの有名な世界遺産、万里の長城です。

人、皆無。プライベート万里。

歩けど歩けど、我らの万里。

人っこ一人いない、っていう状態を世界遺産で体現するとは思いもせず。


これを人が作ったとは到底信じられない壮大さで、もちろん感動した。景色もちゃんと覚えてる。

ただ空気質指数: 危険 の中、誰もいない場所を歩き続けてるのもこわいし、寒いし、眠いし、こんなん言うたらあかんやろうけど歩けど歩けど景色はほぼ同じで飽きてきたし、そろそろ帰りたいなあと思ったらあとの2人も完全に同じ顔をしていた。

新人クルーのブラジル人の男の子だけが1人、楽しそうに歩き続けている。彼はほっといたらきっとどこまでも行く。

げそげその3人で、ノリノリの1人を説得してなんとか帰路につく。

一回は行っといてよかったねー!みたいな話をしながらロープウェーで下山。

完全にホテルに戻って寝る気でいたところ、ノリノリの彼より地獄の提言。

北京が楽しみで、リサーチいっぱいしたらしい。歴史的な場所で、かつ絶景が見えるスポットがあるからどうしても行きたい、とのこと。

新人くん。キラキラした目。断れない私たち。

その場所の歴史については調べ上げてくれてるものの、行き方に関しては見事に知識ゼロの彼。もちろん私たちも、なんにも知らない状態。まず駅に辿り着けない。携帯は中国でちゃんと使えない、場所全くわからない、人に聞いても英語通じない。

新人くんに、日本語と中国語って似た感じじゃないの?なんか分からない?みたいなこと言われて、心の中ではっ倒す。

警察官とかに聞いてみても、とにかく通じなかった。一か八かで日本語でも話しかけてみるけどダメだった。大晦日に、大人4人で北京で迷子。

寒すぎて逃げるように入ったスタバの店員さんと唯一英語で話ができて、迷惑なくらいに聞き込みなんとか駅へ到着。ほんまにありがとう。

駅まで着いたら、案内の表示もいっぱいある。
漢字が読めたらなんとなく辿り着けた。

絶景スポットに行くためには階段を登らないといけないらしい。トータル2時間くらいかけて到着してるので、疲労MAXの中でも頑張って登る。


やっとの思いで到着した景色が、こちら。

空気汚すぎて、なんっも見えへん。

おそらがまっしろだから、なにもみえないよ。
ってことくらい、きっと私の息子 (3歳) でも分かるのに。

オールナイトフライトからの極寒万里からの北京で迷子を経ると、大人4人が集まっても判断力は3歳以下になることを学びました。

疲れすぎて、これ見た時「わーめっちゃ中国。」っていう
語彙量ゼロの感想を口に出した記憶。


苦労して行って景色見れなかったから、
どうにかして空を写さず中国っぽい写真を撮ろうとしたよ


睡眠不足ってこわい。みなさんしっかり寝てください。(どんなまとめ方やねん)

帰りのお正月フライトも睡魔と戦いながら働きました。


今年の夏に自分のための備忘録として始めたnoteですが、読んでくれた久しぶりの友達から連絡があったり、お会いしたことのない方からコメントをいただいたり、インスタのDMで感想を送ってもらえたりしてすごく嬉しかったです。

私の人生のネタでちょっとでも笑ってもらえたら嬉しいし、来年もマイペースに続けて行けたらいいなと思います!

みなさん良いお年をお迎えください。

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?