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常にどたばたシングルマザーの備忘録。CA時代の話、60ヵ国ほど訪れたいろんな国の話、そ…

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常にどたばたシングルマザーの備忘録。CA時代の話、60ヵ国ほど訪れたいろんな国の話、その他もろもろ。

最近の記事

リスボンで最高なお散歩を

ポルトガルの首都、リスボン。 有給を取ってゆっくり行ったひとり旅の記録。 スペインから飛行機で2時間くらい。 ホテルに着くなり、荷物置いてすぐにお散歩へ。 もうとにかく、街が可愛い。 そこらじゅうの建物の色合いだけでワクワクできる。 ぼーっと歩いてるだけで満たされるくらい街が素敵。歩いてるだけで楽しい。迷子になっても全然イライラもしない、病的方向音痴にぴったり。 ふらっと海にも行けました。 京都の鴨川で等間隔で座ってるカップルに匹敵するくらい、等間隔で椅子に座る人た

    • なににお金を使うのが幸せ?

      とにかくいろんな場所に行きたくて、いろんなものが見たくて知りたくて、CAになった。 私はワクワクする時間と経験にお金を使いたい。 客室が死ぬほどカオスになるフライトも、トイレがお祭り騒ぎになるフライトも、行き先の国でやりたいことがたくさんあるから頑張れていた。 一方で、やっとの思いで地球の裏側レベルに離れた国へ到着したようなフライトの後でも、 給料日前でお金キツイから出かけない。 今月ハイブランドのバッグも靴も買っちゃってカツカツだからホテルから出ない。 というよ

      • カナダで出会ったクセ男

        私には、忘れられない人がいる。 異性として好きになったとかじゃない。逆に、ものすごく恨みがあるわけでもない。 ただただ、癖が強くて存在が忘れられない。 カナダの農家で一緒に共同生活をしていた、カイという男。 (共同生活の序章はこちら。) カイは私と同い年で、ファームステイをしながら生活をしていた。 なぜ母国で農家を渡り歩く生活をしているのかは分からない。 何者なのかも、家族がどこにいるのかも、よく分からない。 聞いたら答えてくれるとは思うけど、なんとなく、聞い

        • CAあるある、モデルごっこ

          CAになって、初めてのステイ先はシドニーだった。 トレーニングバッジが取れた状態での初めてのフライト。 右も左も分からない私にフライト中ものすごく優しくしてくれたクルーのみんなと一緒にシドニーでお出かけすることに。 ここで私がCAになって最初にびっくりしたことが発生する。 突如始まる、モデルごっこ。 歩いていたら要所要所で撮影会が勃発する。 1つのスポットで毎回何十枚もお互いを撮り合うのだが、はいチーズ!とかじゃない。ピースしてる人なんかいない。 もう、それはそれは

        リスボンで最高なお散歩を

          季節感バグ男とボスニア・ヘルツェゴビナ

          よく分からず行ってみたらめっちゃよかった国ランキング、上位5位に入るであろう国の備忘録。 フライトで行くことになったボスニア・ヘルツェゴビナ。 得体の知れない国だったので、首都サラエボに着いたら他のクルーと一緒にとりあえず街に出てみることに。 待ち合わせの時間の少し前にロビーに降りる。 窓の外の雪景色が綺麗でぼーっと眺めてたら、インド人のクルー(男)がピッチピチ白タンクトップ1枚で現れた。なかやまきんに君もびっくり。 I only have this one エヘヘヘ

          季節感バグ男とボスニア・ヘルツェゴビナ

          飛行機事故について思うこと

          今日だけは真面目に更新しようと思います。 1月2日の飛行機事故について。  もう客室乗務員の仕事から離れて5年以上が経つけど、あの仕事の経験があるという視点で思うことを少しここに残させてください。 昨日の事故、A350についてだけ言及すると、400人近い乗客、乗員が全員無事だった1番の要因は、間違いなくCAの力だと思う。 緊急脱出の時点で機体は炎上、脱出用スライドは使える場所と使えない場所がある。 あの状況で全員が避難できたのは、昨日乗務されていたCAさんの判断力と日頃

          飛行機事故について思うこと

          北京で白目な大晦日

          気づけば今年も今日で終わりということで、大晦日のお話。 数年前の12月31日、仕事で北京フライトが入った。人生で初めての中国。 初、中国。首都、北京。 来たからには万里の長城行っとかなあかんやろ、という使命感に駆られて、同じフライトで働いたクルー4人で一緒に行ってみることに。 その時の天気が、こちら。 今まで生きてきて、こんなん見たことない。 長時間フライトでの疲労、とにかく寒すぎる、ということでホテルから万里の長城までのタクシーの道のり、記憶なし。 ここからロー

          北京で白目な大晦日

          トルコの気球で死にかける

          アラサーに差し掛かりかけている年の夏、友達に誘われトルコ旅行へ。 最初の目的地はカッパドキア。 不思議な形をした岩だらけの、世界遺産になっている地方都市。 この旅行であまりにもこの場所が気に入ってしまった私は、半年後に再びカッパドキアへ行くことにした。 (魅力を語りたいのは山々だけど、それを書き始めてしまうと死にかけエピソードに辿りつかないので今回は割愛。) 前回のトルコ旅行は夏、2回目は冬だった。 気球に乗って上空から見た景色がどうしても忘れられなくて、前回の旅と

          トルコの気球で死にかける

          アメリカでホームレスとお友達になったよ

          アメリカに留学していた時。 要領がつかめてきた2学期目、私はExceptional people という授業を選択してみた。 直訳すると、“例外な、特別な人々"。 ざっくりしすぎているけど、なんとなく想像はつく。 私には重度の知的障害、自閉症のある弟がいる。 おそらくそのような環境の人たちのことも扱う授業だろう。海外ではどんなふうに関わりを持っているのかなと、ふと気になった。 そんなちょっとした興味と、仲の良い現地学生の友達が一緒に授業取ろうよと言ってくれたことで、あ

          アメリカでホームレスとお友達になったよ

          インド人のナルシスト救世主

          CA時代、ブラジルのサンパウロ線を担当した時の話。 飛行時間15時間ほどのドーハ→サンパウロ線の後にサンパウロに1泊、 翌日はサンパウロ→ブエノスアイレス→サンパウロと働きサンパウロに1泊、 その翌日、サンパウロ→ドーハとまた15時間働いて帰ってくる、なかなかハードなフライトだった。 そのブエノスアイレス→サンパウロ線の時にちょっとした事件が起きた。 フライト後、私はすぐに客室責任者 (インド人 女) に呼び出され、めちゃくちゃ怒鳴りつけられた。 お客様の座席トラ

          インド人のナルシスト救世主

          カナダの田舎でブチ切れハイキング

          カナダのニューブランズウィック州という場所で、農園に滞在していたときのこと。 (農業生活のはじまりはこちら) 農家に住み込み始めて数日後。 ジェシーがこんな事を言いだした。 今日は仕事はしない。ハイキングに行こう! 昨日摘んだラズベリー入れて焼いたクッキー持って行って、着いたらみんなで食べよう! うわ〜なんて素敵な響き!って思った。 海外のハイキングってどんな感じなんやろう。 ワクワクしながらジェシーとカイと共に出発。 普段、裸足がデフォルトのカイ。 彼はこの日

          カナダの田舎でブチ切れハイキング

          蚊はほんまに舐めたらあかん

          蚊はこわいよ、っていうお話をいくつか。 まずCA時代、タイのプーケット線に乗務した時。 フライト後には大好きなタイ料理を食べて、ローカルビールを飲んでがっつり寝て、 翌朝は早起きしてまだ誰もいないプールで泳いで、海沿いを散歩して、ハンモックでうたた寝。 朝も昼も夜も訳がわからないような生活の中、ちゃんと朝起きてゆっくり過ごせるのがこの時はすごく贅沢だった。 お腹も気持ちも満たされて、帰りのエンドレス飲み放題フライトも耐えて中東へ戻ってきた。 数日後、発熱。嘔吐。頭

          蚊はほんまに舐めたらあかん

          突然のエディンバラ

          客室乗務員にはスタンバイ、というスケジュールがある。  何らかの理由で乗務員の欠員が出た時、交代要員としてすぐに出社して乗務できるように待機するのがスタンバイ中の業務。 だいたい8時間くらいの時間指定がされていて、その時間内に電話がかかってきたらすぐに出社して飛ぶ、かかってこなければその日はフライトはなし。 働き始めて1ヶ月半ほど経ったとき、私にとって初めてのスタンバイがスケジューリングされた。 CAとしての仕事は楽しめていたけど、この時はできれば呼ばれたくなかった。

          突然のエディンバラ

          エアライン面接の行方

          これは私が入社した中東の航空会社の面接の話。 (この会社に入ることになった経緯はこちら。) 日本の企業だと、1次選考、2次選考、最終面接、といったように選考ごとに日を分けて進んでいくのが一般的だと思う。 外資系航空会社はそれを全て1日で全て終わらせる場合がある。私が受けた時もそうだった。 よって朝の8時半くらいに集合、そこから筆記試験があり、待ち時間があり、結果が発表され、落ちた人は帰り、次に進める人は残る。 その後も身長、肌のチェック、グループディスカッションなど

          エアライン面接の行方

          プロレスラーとテオティワカン

          メキシコシティの標高の高さにやられてしまい、宿泊していた日本人宿に戻り水を飲み続けて落ち着いた時。 (高山病になっちゃった話はこちら) 上の階から、体格のいい男の人と小柄な女の人が降りてきた。 あの人たち、プロレスラーだよ、と近くにいた人が教えてくれる。 うわ、でた。 メキシコシティに到着した日、同じ宿に宿泊している年配男性から、この宿には日本人プロレスラーが数人暮らしているということを教えてもらった。 そして、彼らのプロレスの試合を見に行こうと誘われた。 プロ

          プロレスラーとテオティワカン

          メキシコでの出会いとタコスと高山病

          学生の頃からずっと憧れていたメキシコ。 25歳になる直前、ついに行くことができた。 社会人になってから一人旅をする時は、だいたいいつもホテルを取っていた。 だけど治安に少し不安があったり、情報が欲しかったりしたので、このメキシコ旅行では人生で初めて日本人宿という場所を予約した。 メキシコシティの空港に着いた時にはもう22時過ぎで外は真っ暗。 宿へ向かうタクシーを拾う。 タクシーのドライバーさんはあんまり英語が話せないおじちゃんだった。 宿を見せても、どこや...?とい

          メキシコでの出会いとタコスと高山病