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「MZDAOコミュニテイーに思う」no.1

 著名な起業家である前澤さんは、日本に寄付社会を造りそうした精神が広がることを期待されて「お金贈り」の社会的活動、実践をされている優れた識者で、だれもが知っている存在です。平易な言葉で表現していくというのが前澤さん流でしょうか。平易な文章の裏には論理があり哲学があります。実に奥が深いです。いわば「寄付社会」のエヴァンジェリストです。アンケートを求められることが多いですが、それは、データを重視されておられるのですよ。経営者として当然です。データを重視しない経営者なんて形容矛盾です。
  言うまでもない事ですが、日本の民間人で宇宙から地球を見て宇宙船から地球に発信する夢を実現された方ですね(ソフトバンクグループ孫正義会長を宇宙にお誘いしたという楽しい逸話が紹介されたことも良く知られています)。
 以前から「お金のない社会」を造るという国造りを問題提起されていることで有名です。筆者はこのことに強い関心を持っております。特に、その社会的デザインに関して。かつて、ミヒャエル・エンデというドイツの児童文学者がいました。エンデは、「人類はこの惑星上で今後も生存できるか」という問を発し、「問題の根源は「お金」にある」と経済学者も驚くほど鋭く看破しました。中でもお金の蓄積ではなく循環を問題としました。蓄積(保蔵)は強欲に繋がる。エンデの「遺言」を受け継いだ人々は、共生社会を目指しそこで循環する新しい通貨「地域通貨」を創出していきます。前澤さんもコミュニティとそこで循環する新しい決済手段としてデジタル通貨やトークンを考えたコミュニテイー、MZDAOを創発されました。エンデと前澤さんは社会を造り変え、通貨の役割を変えていく部分で同じなのです。どこが違うか。エンデは、1955年に惜しまれて亡くなりました。つまり、エンデの時代は、まだIT社会の行く末やwebの進化、web3を考える時代ではなかったのです。共生社会は起業によって活性化されます。90年代までに生まれた共生社会はやがて行き詰まります。
 前澤さんは、日本経済新聞2022年9月21日付朝刊に、「投資先は、世界平和」という国際平和デーに向けたメッセージを掲載しました。ここにヒントがあるように思えてならない。最近、前澤さんがインスタやTwitterに、LOVOT(らぼっと)というロボットを抱っこした写真をよく掲載されています。このロボットを作っている技術はエモーショナルロボティックスという新しい技術だそうです。人との感情の交流が学習によってできる新しいロボットらしいです。前澤ファンドは、このLOVOTを造っている会社、Groovexに投資したのです。実際に読んでみてください。筆者は、これはポエムであると思った。底流には、エンデのように児童文学があるのかもしれない。前澤さんはこれが平和につながるとみている。前澤友作さんは、現代に蘇ったITとweb3を実装したミヒャエル・エンデなのかもしれない。それは、社会的課題を解決する起業家でなければならない。社会的起業家の思想は分福(分福、福を分けるという意)の思想である。現代起業のエヴァンジェリスト前澤さんが造るMZDAOは壮大な起業の実験経済学であると思う。この壮大な実験経済空間が日本社会経済の再興の一助になることを期待します。白鳥学
(note/白鳥修平)。

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