見出し画像

7インチ盤専門店雑記214「長尺曲のシングル」

ヘッダー写真のバディー・マイルスの「ウィ・ガット・トゥ・リヴ・トゥゲザー」のように、11分の長尺曲をシングルカットする際に、パート1とパート2にぶった切ってAB面に収録する場合があります。個人的にはあまり好きではありません。

でも、結構あります。有名なところでは↑ この2枚でしょうか。まあ、パート2を聴く機会は滅多にありません。

他には33回転にして突っ込む例もありますね。「G.F.R.故に成し得る画期的長時間シングル」とか「エルトン・ジョンのみが成し得た6分15秒!!長時間33回転シングルLP!!」などと書いてありますが、そんなことはないわけですね。グランド・ファンクの方は9分37秒あります。…上がいましたか。エルトン・ジョンの最後の「〜LP!!」はロングプレイの意味なんでしょうが、かえって分かり難くなってます。

一方で編集して短くしてしまったシングルはいっぱいありますが、シカゴの「長い夜」などは、録音し直しているんですよね。上手い人たちですから、よーく聴かないとわかりませんが、LPとは別テイクなんです。しかも日本盤と海外のシングルはまた違うテイクだったりするので、ビックリです。

編集は上手くやったものから粗いものまで千差万別、ディープ・パープルなどは粗い代表でしょうか。ジョー・ウォルシュの「この人生に賭けて」は、先日収録したジョー・ウォルシュ特集でもかけるのをためらってしまった元曲台無し編集です。好きな曲だけに残念ですな。

まあ、いろいろあります。それにしても、バディ・マイルス、何故こんな長尺曲をシングル・カットする気になりましたかね…。シングル向きとも思えませんけどね…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?