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7インチ盤専門店雑記424「2023年今年の3枚」

「ARBAN/ジャズを中心としたカルチャーメディア」という音楽情報を発信するウェブメディアがありまして、ここで年末に「あの人が選んだ「今年の3作品」」という特集を企画されるんです。自分は昨年初めて選ばせていただいたわけですが、昨年はラジオ番組とかやっていたから…と思っていたわけですが、今年もお声がけいただきまして、12月の中旬はこれで頭がイッパイになっておりました。昨日アップロードされましたので、リンクを貼っておきます。他の選者さんたちのセレクトも面白いものが多く、視界が開かれる思いがします。

私は7インチ盤専門店のオーナーですから、それでは7インチ盤を3枚…というわけにはいきませんよね。新作7インチ盤はそれほど多くのタイトルがリリースされるわけではありませんから、やはりアナログ盤で聴いた新盤LPから選ぶことにしました。「3作品」というのは、映画を選出している方もいらっしゃれば、メディアもサブスクだろうが何だろうが構わないわけで、そこは選者に一任されているんです。…ですから、宣伝の意味も兼ねて、本来なら7インチ盤で行きたいところなんですけどね…。難しいところです。

昨年の私はひねくれて、ジャズを中心としたメディアと承知の上で、スカ・パンクのインターラプターズなんぞ選出しておりますから、まあ他の選者さんと被ることはなかろうと安心しておりました。…でも今年はそんなに新譜を多く買っているわけでもありませんから、ジャズ系が2枚になってしまったんです。「被るかなぁ…」と思いつつ、さんざん迷った挙句に選んだ3枚でした。案の定ジャズ系2枚はARBANが選んだジャズアルバムBEST50に選出されております。…まあ、いいものはいい。そして有り難いことに、今年も他の選者さんたちとは1枚も被りませんでした。

ちなみに次点はWilcoの「Cruel Country」だったのですが、実はこれ、サブスク等は2022年5月に配信開始となったようで、リリース年月でアウトだったんです。まあアナログは2023年2月だったと言い張ってもよかったのですが、Wilcoも最近は地味ですしねぇ…。

結果的に選んだのはジョー・ヘンリー、パット・メセニー、ブラッド・メルドーとなりました。ブラッド・メルドーは昨年に続き選出したわけで、気にはなったのですが、それでも正直なところ今年の3枚から外す理由がないんです。ビートルズ曲集ですが、圧倒的なクオリティですからね。

ジョー・ヘンリーに関しても、この圧倒的なクオリティは最初に当確となりまして、個人的には今年のベストです。アーリー・アメリカン・フォーク・ミュージック寄りのアメリカーナ、日本ではあまりウケませんかね。

パット・メセニーは日本のギター・メーカーIbanezと共同開発したというチャーリー・クリスチャン・タイプのピックアップを搭載したギターが気になって買ったアルバムですが、もの凄いオーディオ・クオリティと美メロの宝庫です。この人の場合、ジャケット・デザインも好きなんですよね~。ただチャーリー・クリスチャン的な要素は皆無です。やんちゃな内容を期待して、思い切り裏切られました。個人的な勘違いということでよろしいかと思います。

さて、2023年も大晦日、なかなかに面白い一年でした。来年もよい年にしたいものです。皆様の2024年がよい年でありますように!!



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