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7インチ盤専門店雑記104「ジギー・スターダストのイントロ」

猛烈にバタバタの日々が戻ってきており、のんびり7インチ盤をいじって遊ぶ時間がとれない昨今、せめてもとバスの中でもnoteを書いたり、調べものをしたりしています。別に特別なことでもないのですが、店でそういった作業をする場合は、盤が手元にあるので、いろいろ都合がいいわけです。それがバスの中だと、ついついWikipediaやDiscogsあたりの情報に頼らないといけないわけです。これがね、7インチ盤の場合、意外に厄介なんです。

近いうち、ラジオでかけたくて、デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」の下調べをしていたりするのですが、こういう有名アーティストの場合でも、7インチ・シングルに関しては、なかなか正確な情報に辿り着けないんです。

もう何度も書いたことかもしれませんが、英国では「ジーン・ジニー」がシングル・カットされたとき、B面は「ジギー・スターダスト」なんです。それが国内盤は「ジョン・アイム・オンリー・ダンシング」なんです。たかだかそれだけのことなんですが、国内盤に関しては、ウェブ上に正確な情報があることは期待できないんです。「ジギー・スターダスト」の7インチ盤があったはずという知識だけで、国内盤中心の販売ボックスを探して、何度見つけられずに途方に暮れたことか…。国内盤はないんでしたと気が付いたときの虚しさと言ったら…。年取るとこういうことがもっと増えるんだろうなと思って、寒々してしまうんですけどね。

こんなことを思うのは私だけかもしれませんが、アルバムで聴いているときに、「ジギー・スターダスト」のイントロだけボリュームを上げたくなるんです。他の曲とのバランスで考えても、なんだか遠くで演奏しているような物足りなさを感じてしまうので、「ジギー・スターダスト」は7インチ盤でという暗黙の了解みたいなものが自分の中にあるんです。ラジオだと曲単体でプレイするわけですから、LPでも問題ないんですけどね。

ラジオの音声に関しては、おそらく、レベル調整はかなり緻密にやっていただけているようで、さらに曲の頭出しに関しては、120%満足しております。プロのお仕事としては普通なのか、上出来なのかすらよく分かってないんですけど、自分がやったらあんなにいいタイミングで頭出しできませんからね。そこはさすがだなと思います。コンマ何秒の違いなんだと思うのですが、「ジギー・スターダスト」のような曲の頭出しは完璧でないと許せませんやね…。






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