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7インチ盤専門店雑記314「Sara」

自分の元気が出る曲を考えていたら、マイク・マイニエリの大名曲「Sara's Touch」が浮かんできてしまいました。この曲、ホントに好きで好きで、いったい何回聴いたかというヤツです。

オリジナルは1981年の「Wanderlust」に収録されております。7分31秒の長尺曲ですが、毎回あっという間に聴き終えてしまいます。ヘタすると2~3回繰り返して聴きます。

ヘッダー写真は「Sara's Touch」の最高のライヴ・ヴァージョンが収録されているステップスの「Smokin' In The Pit」です。収録は1980年12月です。オリジナルでも演奏しているマイク・マイニエリ、マイケル・ブレッカー、ドン・グロルニックがおりますから、演奏内容はオリジナルに近く、やはりもの凄いレベルです。ただ14分あります。ラジオ番組でもかけたいなと思っても無理な長さですよね。でも「アタマ4分だけでいいからかけたい」とお願いして、2021年の「秋Jazz」の回のラスト曲でフェイドアウト前提でかけてしまいました。

「Wanderlust」には渡辺香津美がギターを弾いている「Bamboo」が収録されていますが、「Smokin In The Pit」では渡辺香津美がゲストで登場して「Not Ethiopia」で弾き倒しております。どちらのアルバムも、やはり凄いレベルのギターが堪能できます。

こちらは1977年の「Love Play」、こちらにはホール&オーツの「Sara Smile」のカヴァーが収録されています。…同じサラさんなんですかね?このアルバムも、マイケル・ブレッカーやドン・グロルニックが参加していますから、「Wanderlust」に繋がる流れを感じさせます。いずれにせよ、名盤です。

この後、マイク・マイニエリはカーリー・サイモンとお近づきになって、彼女の1981年の「Torch」、1983年の「Hello Big Man」といったあたりのアルバムをプロデュースします。これらのアルバムも聴き易くて大好きですが、まあそこで終わってしまいます。ちなみにマイク・マイニエリの次のアルバムは1995年まで待たされることになります。他の人たちのバックアップに回って、表に出てこなくなります。カーリーさん、影響力大きいんですかね。

「Sara's Touch」は自分にとって元気が出る曲なんですけど、イベント等でご紹介するのは、いろいろ考えると危険ですかね。「これで元気が出てしまうのはよろしくないかも…」と自分でも考えてしまいます。元気が出る曲って、よくよく考えると、…考えなくても、メチャクチャ曖昧ですね。

後日談:
何か一つ忘れているようなと思ってはいたものの、思い出せなかったのですが、突然出てきましたよ。この曲、ウォーレン・バーンハートもやってましたね。1980年の「マンハッタン・アップデイト」というアルバムの冒頭を飾っております。5分51秒と少し短めです。ここにもマイク・マイニエリとスティーヴ・ガッドはおりまして、まあ皆さん、この曲がお好きなんですね…。


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