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ファッション迷子

また来てしまった、この場所に。30ぐらいまでは自分で選んでこの地点に立ち、ポジティブな気持ちで進路を決められたのに、いつからか悩んで迷ってここに来る。

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何を着ていいかわからない。

似合うかどうかは置いておいて、着たいものを着れる年齢はとうに過ぎた(自分判断)。この気持ちが時折、湧き上がるのを感じながらも、しばらくは手持ちの服でやりくりをする、が、ある日突然、鏡の前で

何を着ても似合わない。

というX DAYが訪れる。

私の美容師さんがかつて言った。

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40歳までは団体戦ですから。

つまり、40歳ぐらいまでは、他人からの見られ方はあまり差がないということ。この辺まではまだ自分の好みによって好きなファッションができた気がする。

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40超えたら個人戦。

これも名言。40超えてきた辺りから、外見の差が出てくるし、自由すぎる服装には世間の目も厳しくなってくる。

それもわかっているし、体型含めたルックスもどんどん変わってくるので定期的にこの悩みがやってくる。なので、この先何を着ていこうかの解決策を真面目に考えてみた。

①ベーシック作戦(無難路線)

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できるだけ無地、無彩色、定番デザイン。どのアイテムを合わせてもチグハグにならないコスパのいい作戦。今現在もこの路線でなんとなくやり過ごしているけど、難点は絶望的に飽きる。買い物するときに、ワクワク感がない。もうファッションとは言えないかもしれない、暑くない、寒くない、何かを着るだけのルーティーン。

②なんらかのファッション宗教に入る。

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代表的な大手宗教はコムデギャルソン教。妙齢の叔母さまたちからの絶大な信頼を集めるヨーガンレール教。そのブランドのもので揃えてしまえば、

ああ。そういう服が好きな人なのね。

という世間からの認識がされやすくなる。つまりはそれ以上のこと(年齢、体型など)が見えにくくなる。同じブランドで固めることによって、トーンは揃っているので少しずつ買い足していけば長く着ていけるのも都合がいい。

かつてピンクハウス教は世の中を席巻するほどの隆盛を見せたが今は地下に潜って活動している(嘘)リックオウエンスなんかもよほどの信者でなければ、いつのシーズンのものか分かりにくいので 洋服自体の寿命が長くなる。

問題は初期費用がかかる。

この②に近いもので

③金髪にする。

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思い切って金髪にしてしまえば、服よりまず、ヘアスタイルに目が行くので、何を着ていてもあまり気にされない。年齢、体型にそぐわない服を着たいときにも有効。頭がすごすぎるので、何を着てようが

ああ、ああいう人なんだ

と思ってもらえる。アフロも同様。

③アレンジ編 ターバンを巻く。

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金髪アフロまでの勇気のない私はターバンに逃げた。年齢不詳、ファッション界の大先輩桂由美先生、コシノヒロコ先生に教えを乞うてみた。これはいいですよ、両先生が開いたターバン道に乗っかるだけで、

あれ?ファッション関係の方でしたっけ?

と勝手に勘違いしてもらえる。そしてそのインパクトで多少、大胆な格好していてもターバンが相殺してくれる。

もっとお金をかけないでもなんとかする方法もある

④身体を鍛え倒す。

顔はどうにもならないが、身体は変えられる、何を着ても映える身体になればもう洋服に悩む必要はなくなる、という考え方。

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目指せ!ミランダ•カー。

手っ取り早いようで、一番遠い道。これが出来てたたら、もっと若い頃からミランダになってるはず(顔は変わらないことに気づけよ、自分)

⑤ヨギーで生きていく。

うっかりしていたわ、私。ここはサンフランシスコ。ヨガとデトックスとスムージーの街(私の決めつけ)。ヨギーファッションがあるじゃない。ヨガに心酔し、年中レギンス、Tシャツ、パーカで生きていく。アクセサリーはヨガマット。

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決まり!!と膝を打ったが、私は恐ろしいほど身体が固かった・・・。これは致命的だ。ヨガクラスに行く前に トレーニングが必要。道のりが長すぎる。達成するまでにおばあちゃんになりそう。ミランダの身体におばあちゃんの顔(想像タイム)••••••とりあえずこれも保留。

⑥その他

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質のいいヴィンテージものだけを着ていくという方法も有効!だと思ったが、これはまだあと10年後でも大丈夫そうなので、もう少し冒険をしていたい。

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と、結局ピッタリくる解決法が見つからない。

とりあえず、着ないことはないだろう、と無難に買ったボーダーばかりが増えていく(やばい、ボーダーの墓場)。

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そう、歳を重ねるにつれ、答えが見つかりにくくなってきた。特に昨今はこれ!という流行もないし、ファッション界自体もおとなしい。人によっては悩むことさえない事かもしれない。だけど、着ることは食べる事と同じ、毎日必ずすること。こうなりたい!と思うことが生活に張りを与えてくれる。楽しみのひとつなのだ。ここが40からの分かれ道の一つかもしれないし。

ファッションの道に迷うことは まだまだ自分に諦めてないこと、変化を楽しめるんだと、良い方に取りながら、持久個人戦として考えていこう、と思う。

お。今回綺麗にまとまった。自分に言い聞かせる、

40からは個人戦。






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