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レコード棚を総浚い #58:『Chicago / Chicago X(カリブの旋風)』

ブラスロックバンド、シカゴ1976年の10thアルバム『Chicago X』

ピーター・セテラ作の名曲『If You Leave Me Now(愛ある別れ)』が、シカゴ初の全米No.1ヒットとなり、以降のシカゴ作品にある種の道筋をつけた感がある。

かく言う自分自身もデヴィッド・フォスター時代のシカゴ、特に16、17あたりを偏愛しているところがあって、このターニング・ポイントには良い印象を持っているが、出自を考えれば、ブラスロックこそが彼らの本分であるとの見方も支持できる。
本作でも、1曲目からブラスセクションが炸裂する『ONCE OR TWICE』で、アイデンティティの在り処を誇示している。そしてこの曲に『ロックンロール・シカゴ』の邦題をつけた命名者にも拍手を送りたい。


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