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今更ながら5perfect films,5tags①永遠と一日

前原麻希さんからバトンが回ってきたのは4月の終わりだったろうか。

皆さん覚えてますか、4月のはじめ、めっちゃバトンがはやってましたよね。いろ~んなバトンが乱立して、その盛り上がりっぷりがなんだか00年代のmixiやデコログを思い出させ、「うわ~なつかしい~」とノスタルジーにひたるとともに、「けっ、どうせわたしには回ってこないんでしょ」とすねた目で人々を見ていたのが、どうも、わたしです。気分はさながらスクールカーストに憎悪を燃やしている女子中学生でした。

そんなある日、人生初のバトンが!麻希さんからまわってきたのです!しかも韓英恵さんからの!麻希さんからの!わたし!(どミーハー)

思えば東京から兵庫へ帰る時も、「サプライズ送別会」なんて、一部のリア充…ってもうこの言い方がなつかしすぎるよね、今ならなに?パリピ?前世で徳を積んだ人?とにかくわたしには縁遠く経験したことないようなイベントを開いてくれたり……麻希さんは何かとわたしに初めてをくれる人です……好き……。

さて本題の好きな映画BEST5の話です!

好きな映画①『永遠と一日』テオ・アンゲロプロス

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永遠と一日は…人生ッ!正直この話から得たイメージをオマージュするためだけに演劇をやっていると言っても過言ではない。『光の祭典』も『永浜』も全部『永遠と一日』。わたしの書くすべての男女の恋愛模様はこの映画のオマージュです。以下勝手なあらすじ。

1990年代のギリシア。死期が近い文学研究者と、難民でストリートチルドレンの少年、そして文学者の亡くなった妻。「人生最後の日、いったい何をする?」たった24時間の、生も死も伝説も歴史も飛び越えた冒険譚。

……とわたしは思ってるけど、この説明だと「全然ちがうじゃねーか!」と怒られそう。とにかく名作です。劇伴もすばらしい。ジブリの『風立ちぬ』が好きな人は絶対好き。セリフ、ものすごくいいので貼ります。

「海辺から、あなたに何度も何度も、手紙で話しかける。いつかこの日のことを思い出すときがあったら、覚えていてね。夢中になって、あなたを見ていた眼、夢中であなたに触れた指、震える思いで、私は待っている。なぜって、今日は私の日」

なお、主役はみんな大好き『ヒトラー 〜最期の12日間〜』のブルーノ・ガンツだよ!(そこは『ベルリン・天使の詩』だろ!とシネフィルに怒られそう)

監督のテオ・アンゲロプロスはブルーノ・ガンツに惚れこみ、この主人公をどうしてもブルーノ・ガンツに演じてもらいたかったのだが、監督はギリシア人、当然映画もギリシア語。でもブルーノ・ガンツはドイツ人で、ギリシア語が話せない。どうする~?!?!と考えた結果、セリフを別の人に吹き替えさせたという逸話があるよ!(DVDのリーフレットに書かれていた)

アンゲロプロス監督が俳優に求めていたことは、「いかにセリフをうまくいうか」ということではなく、「いかにその人として存在できるか」ということだった……というブレッソンのモデル論にも通じる美学が感じられるキャスティングだと思ってます。

……って書いてたらいつのまにかすごい文量になっていた。永遠と一日は人生ッ!ぐらいしか言ってないのに。(オタクは話が長いから……)

ということで残りの4本は明日以降紹介します~!題だけあげておくと、

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『新宿泥棒日記』大島渚

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『アトモスフィア』佐々木友輔

(どうしても『アトモスフィア』の画像が見つからず…同監督の別作品の画像です。リンクもその作品の公式サイトのURLを貼っています)

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『Mishima: A Life In Four Chapters』ポール・シュレイダー

5本目は何にしようかなあ……と迷い中!という感じです!

5人にまわすの、今更すぎるな~と思うのでバトンとしてはここで打ち止めにしたいと思います!本当はもっといろんな人に聞きたいな~。これたのしいな~と思いました。

最近映画を見るのにハマっていて、だいたい一日一本見ています。前までは嫌々勉強のために見てたんですが、ようやく楽しい!という気持ちになってきました。映画を勉強できる大学に入って、卒業して、映画って楽しいなあと思えるまでに8年かかったけど。普通に映画を楽しめてる人を見るとうらやましくてたまらなかったけど。でも、ようやく「楽しい」って感覚がわかったのでオッケーです👌

今年は自分の中の「楽しい!」って感受をのびのび育ててやる年にしようと思っています。ではまた!

written by 少女都市(葭本) @shoujo_toshi


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