さて、今日はジーナさん(仮名)についてお話したいと思います。

彼女は38歳の若い女性で、クリスマスデコレーションを片付けている最中、脚立から落ちて背中を痛めた患者さんでした。

でもそれだけで訪看のオーダーが通るのはあまり無いので多分精神疾患か何かもあるんだろうな、と言うことは予想できました。

会いに行くととにかく痛がって痛がって尋常では無い感じで。

でも骨折もしていないのにそこまで痛いのはおかしいな、と思って色々話を聞いてみると10年くらい前から腰を痛めていてそれ以来ずっとモルヒネやオキシコドンなどの麻薬を常用しているとのこと

麻薬を常用してる患者さんはかなりの容量を飲んでいても凄く痛がったりします。脳が影響受けるのでその痛みも本当はどの程度なのかこっちには見当付きませんが、患者さんが激痛と言えば激痛なんですね。

そしてジーナさんは豊胸手術を何回か受けている事、しかも右の胸の詰め物が潰れて漏れている事など話し始めました。

最初は小さい詰め物から始めて皮膚を伸ばし、最終的には850ccに落ち着いたようです。それよりも問題は漏れていることです。

早く美容外科に行った方がいいよ

と言っても

背中と腰が痛くて手術中横たわって居られないから嫌だ

でも異物が漏れてるのは怖いからとりあえず診てもらったら？

別に大丈夫

彼女は全然気にする様子はありませんでした。

私は豊胸に対して賛成も反対もしませんが、40過ぎてマンモグラフィーの検査を受けなきゃいけない事を考えると面倒だな〜って感じるのは事実です。

というのもマンモによって詰め物が潰されることがよくあるからです。マンモ嫌だから超音波で、ってリクエスト出来る医療保険に入ってる人は良いですが、大概保険会社が定期検診として払ってくれるのがマンモです。

私の知り合いにも詰め物が潰れてそのまま両方摘出した女性がいます。摘出するのだってお金かかるし、全身麻酔の手術ですから大ごとです。

因みに私は豊胸はしていませんが、20代の時の自分がもし豊胸したかったらやっていたかも知れませんね。20代で40歳以降の乳がん検診の事とか考えもしなかったと思います。

ジーナさんは片方で850ccずつ入れていたので体のバランスを取るのも難しいところがありますね。

彼女の場合皮膚が伸びてしまってますから摘出しても結局また詰め物を入れないといけなくなりそうですが。

そうこうするうちに私のケアも終わりました。

豊胸を考えてる女性の方、将来のリスクとかちゃんとリサーチしてから決断しましょう😊

今回も読んで頂きありがとうございました。