伏線回収について


ちょっと前に、人気ドラマの最終回が「伏線回収出来てない」と、ドラマを観ていた視聴者から批判された件がありましたけども、「気になる伏線的シーンが沢山散りばめられていて、それをどう回収してくれるのか?」っていう部分が、そのドラマの1番の見所になっている「売り」なんだとしたら、最後に全然回収出来てないのは、そりゃ最悪だろうなとは思うんですけども、先ず、そもそも論として、ドラマでも映画でも、物の見事に伏線回収されてるストーリーっていうのは、かなり限られているので、「伏線回収ドラマ!」とドヤ顔で謳われていたとしても、個人的には「そんなの無理っしょ、いや出来ない出来ない無理無理」という感覚で観ているので、たとえ最終回が酷かったとしても特に何とも思わないんです。

‥‥‥が、「見事な伏線回収」は出来なくても、今まで散りばめて来た「伏線めいた匂わせ」への「辻褄合わせ」くらいはやれよとは思います。
ていうか、辻褄合わせなら脚本家2人居りゃ余裕で出来ますから。
見事な伏線回収は無理でも、ギリギリ批判の嵐にはならない辻褄合わせくらいはやれよプロなんだから。
良い金もらっててモチベーションが全然違うんだから。
「このシーンとこのシーンを繋ぎ合わせて処理」を繰り返す作業なんて、2人で会議しながら書いてけば簡単、3人なら余裕ですよ。
そんなもんどっかの幼稚園でやってる、関係ない物と関係ない物を見せて、頭ん中で上手く構成させる脳トレみたいなプログラムを毎日やってる子供でも出来るんだから。
話ちょっと変わるけど、あの天才教育みたいなプログラムはちょっと危険なんじゃないかという気がしないでもない。ガキのうちにあらゆる物と事象を見事に組み合わせる事が一瞬で出来てしまうようなクセがついてしまうと、脳の許容量が普通の子はバグる可能性がある。
フラッシュ暗算や絶対音感のように、幼児期に鍛えた貯蓄は財産にもなれば、離したくても離れない地獄の思考回路にもなる。ほどほどに。

まあ、それぞれの思いがあるから、それはさて置いて、とにかく言いたい事は、辻褄合わせなら、神経質なやつ2人寄越せば余裕で出来るんだからやれって事と、ものの見事な伏線回収なんて数多の小説や映画でも成功してる例が少ないんだから、あまり気負わずやろうやという事ですわ。


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