知らない人んち(仮)お題考察&3話展開案



○4人の過去には何が?きいろとジェミ、既に繋がっていた2人の関係は?

養護施設ひまわりは、そもそも介護施設で、4人とも平均年齢80以上の高齢者だった。
また、元々の養護施設は、アク達が居る竹田の自宅ではなく、現在更地になっている場所に存在していた。(その理由は後述)
竹田は「末はノーベル医学賞を獲る逸材」とまで言われた超天才医学博士だったが、逸材であるが故に、竹田を自分の研究所に囲おうとする医学界の引き抜きや派閥争いの板挟みに合うことに嫌気がさし、医学界から離れ、1人で未知の研究をしていた。
しかし、何の後ろ盾も資金力も無い状況下で、彼の長年の夢であった「若返りの特効薬」の開発は不可能なため、犯罪と知りながら、研究のために、徘徊する老人や、高齢になった両親の介護費用が困難な家族などから老人を無償で引き取り、夜な夜な高齢者達に生体実験を施していた。

その研究と実験の結果、アク、ジェミ、キャンという3人の高齢者の肉体と精神は、日を追うごとに若返っていった。
しかし、きいろだけは、肉体は若返っているものの、脳組織が衰え、記憶喪失を起こす副作用が起こってしまった。(竹田は、そう思っている)

しかし、きいろは、記憶喪失のフリをしているだけだった。
これは、ある日、たまたま近所を散歩していたきいろが、竹田の動向を秘密裏に追っていた医学界の関係者から多額の協力費を提供するので竹田が行なっている生体実験の資料や映像を集めてくれないかと話しを持ちかけられて受諾した事がきっかけ。

1人で実行する事に一抹の不安を感じたきいろは、若返った事で竹田に肉体関係を迫られ、竹田に対して不信感を抱いていたジェミにも話を持ちかけ、ジェミもきいろの協力を受諾。
そしてきいろは記憶喪失のフリをしながら、YouTube動画の撮影と称して、竹田の自宅を撮り始める。
記憶喪失のフリをして、養護施設に初めて来たYouTuberを装えば、アクとキャンに怪しまれず竹田宅の内部情報などを悪気無く撮影したり出来る。きいろが動画の冒頭で、「決して体は売らない事‥‥」と意味深に語るのは、ジェミに肉体関係を迫って来る竹田への遠回しな皮肉。


記憶喪失になったきっかけの演出は、竹田とアク、キャンが居るリビングで、ジェミがつまづいて手から離してしまった赤い花の花瓶をきいろの頭にぶつけた。

同じ頃、竹田も4人を若返らせた事により、返ってこの実験を4人の誰かに告発されてしまう危険性がある事と、記憶喪失になった(と思っている)きいろが今以上に外で活動する事で部外者に秘密がバレてしまう危険性を恐れ、若返ったアク、キャン、ジェミを上手く懐柔し、きいろを監視するように頼んだ。
これは医学界のしがらみや足の引っ張り合いが大嫌いだった竹田にとって、皮肉な状況になってしまった。

元々の養護施設ひまわりは、現在、更地になっている場所に存在したが、様々な資料や痕跡などを探られる事を隠滅するために解体。
近くにある同じデザインと間取りの集合住宅の売家を購入し、そこへ再び3人を集めた。アク、キャン、ジェミが竹田の自宅で「久しぶり」と挨拶したのは、新居へ移住するまでに竹田が出した費用で各々が別行動で動いていたため。
ちなみに竹田は、アク、キャン、ジェミの外部での行動を把握出来るように、解体の数日前に高性能マイクロチップを彼らに埋めている。
ただし、記憶喪失の状態で、体内にチップを埋めると更に状態が悪化する危険性があると考えて、きいろには埋めておらず、代わりに3人にきいろの行動をある程度監視するように頼んだ。
それが竹田のガサツで詰めが甘い所だった。

○暗室の謎

暗室は、もしも情報が外部に漏洩し、警察が捜査に来た場合に、いかにも怪しいこの部屋に真っ先に入る事を想定して作ったフェイント部屋。
捜査官が部屋に入った場合、遠隔操作でドアが閉まり、天井から若返りの特効薬の成分がかなり強めに入ったスプリンクラーが作動する。
警察を全員、幼児にまで若返らせて、警察として機能させないようにする。

室内は、床に魔法陣、ベッドに赤い液体で書かれた星座の絵、ネットで拾った知らない子供の写真、ヤギの首の壁掛けなどが置いてあり、いかにも怪しげなインテリアが施されている。

○杖、三輪車、犬のケージ、子供の靴

杖は、高齢者だった時の入居当初のアク達4人が使っていた物。

犬小屋は、竹田が開発した若返りの特効薬を人で試す前に、動物で効果を試そうと、保健所から引き取った小型犬のケージ。しかし実験後、小型犬なので効果が分かりずらい事に気付き、再び捨てた。

三輪車と子供の靴は、アク達4人に特効薬を試し始めた頃、効き目が強すぎて、アク達4人が幼少まで戻ってしまった時に、しばらく使わせていた物。


○6人の女性

竹田がどハマりしているキャバクラの店員。しかし実際は、竹田にスキンシップをして泥酔させ、竹田の本音や秘密を引き出そうと、医学関係者が手配したスパイ。


○白い手袋を捨てた意味

きいろと結託したジェミが、家に戻って竹田の研究の内部資料や室内の映像をこれから提供しますよという合図。この合図を数百メートル先で関係者が見ている。
この手袋は、竹田の動向を伺う医学関係者から貰った物でアスファルトに触れると数十分後には消える素材で出来ている。

○アクが言った「あるいは‥運命」

運命=第九=大工。元の養護施設を大工さんが解体した数日間に、きいろとジェミの間で何らかの怪しい取引があったのでは?とキャンに伝えた隠語的な表現。苦しいか。

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