Gになってみないか?
仕事帰り、お菓子が食べたくなってふらっとコンビニに入る。
お菓子食べるなら雑誌も一緒にほしいな。雑誌コーナーを物色。
あっ‥‥でてるじゃん、ゴルゴ13の新作‥‥。
女子の皆様、ゴルゴ13のコミックを堂々と買えますか?
私は買えるね!!
買えるどころか、
むしろプライドしかないね!!!
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さて、このところnoteに漫画の話をよく書いている。
サザエさん、楳図かずお、ベルサイユのばら。そして今回、ゴルゴ13。
私の漫画守備範囲、野球に例えるならば、ライト方向のみ激広な守備範囲を持つセンター、という感じだろうか。
ゴルゴ13。
おそらく知らぬ人はほぼいないであろうさいとう・たかをの超有名漫画。
1968年連載が開始、現在も続いている。なんと半世紀以上!
リアリティのある世界情勢を背景に、謎の超一流スナイパー・ゴルゴ13ことデューク東郷が様々な国家や人物からの非合法な依頼を受け暗躍する。
このデューク東郷、沈着冷静、ビジネスライクなプロフェッショナル。とにかく寡黙で、「‥‥‥‥‥‥。」の多いこと多いこと。完璧主義者で仕事の失敗はほぼない、とにかくすごいスナイパーなのである。
最新の時事ネタを取り入れたストーリーは読みごたえ抜群で、これだけ続いているのも納得。
高倉健や千葉真一主演で映画化され、アニメにもなっている(2008年版テレビアニメはデューク東郷の声を舘ひろしが務めている)。
ゴルゴ13を読んだなら、誰しも沈着冷静超一流プロフェッショナルスナイパー・デューク東郷に憧れ、あんなかっこいいスナイパーにちょっとなってみたい‥‥‥‥‥と思うのではないか?思うよね?
その私の夢は思わぬところで叶うこととなった。
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10年以上前になるだろうか、その日は夫と、少し離れた町のシネマコンプレックスに映画を見に行くことになった。
食事をした後上映まで少し時間があったので、併設されているゲームセンターへ。
そこで私たちは目を疑うようなゲームを発見した。
ナムコのアーケードゲーム『ゴルゴ13』!!!
「なんや、なんやこれ!!!」
「すごい!すごすぎる!!!」
「ほんまやな~~!すごいわ~!!」
「やろう!やるしかない!!!」
夫と私は大興奮。
奪い合ってゲームをプレイ。
『ゴルゴ13』はライフル型のコントローラーのスコープを覗いてプレイするガンシューティングゲーム。このスコープ、なんと実際の銃で使われているものなんだそうだ。
流れとしてはこんな感じ。
コインを入れる
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照準テスト
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ステージセレクト(トリガーを引いて選択するのがオシャレ)
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ストーリー(原作の絵のコマを使っている)
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ミッション説明
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ゲーム開始
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リザルト画面(スイス銀行に報酬が振り込まれる。失敗すると信頼度が下がり、信頼度0になるとゲームオーバー)
実際プレイしたらこんな感じ。
いや~すごいゲームだったわー。
まず、原作への愛がすごい!
なにしろゴルゴへの依頼だからね、ミッションの難易度が高すぎる。
弾丸1発、制限時間14秒で、走っている列車から高層マンションにいるターゲットを撃てとか、弾丸1発、制限時間16秒で絞首刑のロープを切れとか。弾丸1発、制限時間6秒で歩いてる女優の靴のヒールを撃てとかいうミッションに至っては誰ができんの?と言いたくなる超シビアなミッションだ。
当然ながらろくにクリアできない。
「は、早く、早く撃たないとぉ~~!!」
「うそやろ~~~!こんなの無理やん!!」
「ああ~~~!!外したあ!!」
信頼度ダダ下がりのへっぽこスナイパー・えとその夫。
スイス銀行の残高もまったく増えない。
そうこうしているうちに上映時間が近づき、後ろ髪を引かれる思いで映画館へ。
ゴルゴ13になって依頼を受け、ライフルでターゲットを狙ってみたい、という夢を束の間かなえてくれたアーケードゲーム『ゴルゴ13』。
本当に面白くて楽しかった。
でも、でももっとこう‥‥クールでプロフェッショナルでかっこいいスナイパーになるはずだったのに。
あのゲームまだあるんだろうか?
もしもう一度ゴルゴになれたなら、今度こそ世界で暗躍し、スイス銀行に大金をため込みたいものだ。