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ジョアンメソッド3年目前期終了〜VIVAマッチョ〜

https://www.youtube.com/watch?v=26zZk_33Dek

さて、半年に一度の振り返りのnoteの時期がやってきました。
ちょうど1年前の上半期の振り返りのnoteはこちら
https://note.com/gkgashi/n/n0868bcc390c7


A.筋トレ改革
 これまでも自分なりに筋トレはメニューを組んでやっていました。特に自分が成功体験のあるジャンプアタックトレーニングは21-22シーズンの冬に導入し取り組んできました。しかし、フィジカルテストの数値に与える影響が少なく22-23シーズンに同様の取り組みをすることに躊躇があったので思い切って筋トレコンサルをしていただける方に依頼し、自分でも筋トレの基礎知識から勉強しました。以下が結果と考察です。

・最大挙上重量の向上
 1シーズン前の伸び方に比べると圧倒的なペースで挙上重量は向上していきました。自分の高校時代に知りたかった。

・ハイボールやセービングの質の向上
 これは筋トレの成果なのか練習の成果なのか、おそらくどちらも影響を与えていたと思いますが、プレーの伸びやかさ、跳躍時のゆとりは客観的に見ても選手自身の感覚的にも進歩を感じました。

・挙上重量の変化に対して体組成の数値の大きな変化が見られなかった
 自分の中でとっても不思議な現象でした。コンサル担当の方曰く「フォームが改善したことや神経回路が繋がったことも挙上重量向上の要因である。また、フォーム改善によって今まで使われるべきでなかった筋肉に刺激が行かなくなりその筋肉は衰えているはず。」とのことでした。

・挙上重量の変化に対してフィジカルテストの数値の向上がそこまで見られなかった(2,3年生)
 いわゆる50m走や垂直跳びの数値のことです。もちろん緩やかには向上しています。改革前にイメージしてたほど爆発的に伸びてはいないということでして、これは継続して観察していかなければいけない問題です。筋肉=身体をうまく使えていないのか。正しく動作を行えていないのか動作に還元できていないのか。まだ単純に力が足りていないのか。

https://www.youtube.com/watch?v=-loowbZvNr0

 
単純に体脂肪量はもう少し落とさないといけません。とは言え「アスリートのスクワットの1RM最低基準は体重の2倍」にもう少しで到達します。それも加味すると今後はRFDの向上を狙ったトレーニングをしていってどうなるかを観察していきたいと思います。


 一方、5月からトレーニングを始めた1年生は明らかに5月から10月にかけてフィジカルテストの数値が向上しました。筋トレ初心者は最大挙上重量とパワーが比例しやすいという情報が正しいことの証明でしょうか?

筋トレは客観的な数値に現れるのでGRIT育成にも使いやすいですね。VIVA筋トレ!VIVAマッチョ!

B.各学年の成長

1年生
 丸2年ジョアンのメソッドを導入してやってきたことで2,3年生がある程度のレベルで理解し実行できるので指導者側に立てる人間の数が増えたことが成長速度の向上に繋がっていると実感しています。また、U-14で同じメソッドでやったことがある選手もいまして、覚えていることはあるものの多くのことを忘れていたので、やはり継続することが大切だなと思いました。10月頭の時点で休校やテストなどで何週間かロストしながらだったので4月の計画よりは遅れているものの順調にカリキュラムを進められています。

2年生
 入学後1年半というところでの到達度で言えば想定内かなという感じです。やはりAチームの練習試合に安心して出すには入学時のレベルが一定以上でないとこれくらいの時間が必要です。逆に言えばそれだけの時間をかけて良いということなのでこちらも焦らず積み重ねていけるという点で言えば仕込みが大好きな育成指導者としてはありがたいことです。また、1年生の成長速度が速いので昨年の2年生より危機感を抱いている印象を受けます。こちらからすれば、(いや、彼らを育てたの自分らやで?w)ですが、健全な競争ができているのは良いことだなと思います。

3年生
 今年の3年生が初めてのジョアンメソッド3年目の選手たちでした。それもあって、年間通じてレギュラーが固定されずパフォーマンスが高い選手が出れるという健全な競争をすることができ、昨年秋の新チーム発足以来、それまで以上の向上心が2人にあったのは間違いありません。
 ただ、正直なところそのモチベーションの割に3年生が成長しなかったという事実もありました。振り返って思い当たる原因は2つあります。両方とも責任は自分なのですが、、、

1練習時間の減少
 22-23シーズン、特に4月以降はGKの練習時間を監督に合わせるという過去2年やってこなかったことをしました。流石に1年目のように「練習始まって10分後に合流してくれ」という無茶は言われなくなりましたが、それでもやはり監督に時間を合わせるとどうしてもセパレートで練習する時間は短くなります。もちろん、立場が違うのでそれが監督として正しいことだと思います。ただ、やはり最低限のアップだけやって合流する日々が続くと技術的な所はおろそかになるし頭の中のバランスも攻撃的な部分が大きくなりすぎて本来のGKとしての役割を忘れてしまいます。特に½,¼,Wボックスといった小さいコートでのゲーム形式のTRは時間がない中でのプレーを要求されやはり丁寧さに欠如したプレーの回数が増えてしまいます。結果的にパフォーマンスの向上は彼らの1.2年時に比べるとネガティブでした。チームの責任者は監督ですが、チームの勝敗に大きく関わるGKの責任者はGKコーチなので、やはり必要な時間は確保しなければいけないのだなと実感しました。そういう意味では去年までの必要な時間を確保するためのやりとり(時に口論に発展しますが)それは必要だったのだと思いました。

とまあ、監督が悪いというような言い訳をしましたが、問題の本質はこの後に書いてあることです。

2グローバルトレーニングの貧困
 では練習時間が短い中でGKのパフォーマンスを上げていくにはどうしたらよかったのか。
技術的な練習を1,2年生のところでみっちりできていたので、与えられた短い時間で各アクションを思い出させ意識させ向上させるにはグローバルトレーニングをすれば良かったのです。しかし、自分にその力がなさすぎて良いTRを提供することができませんでした。また、1,2年生でみっちり技術をやったと言いましたが、やはりその中でも個人戦術に関わる練習を随時取りくまなければいけなかったなとも思います。もちろん、そもそも技術をゼロから教えなければならなかったのである程度そこを捨てて正しい技術を教えることに振り切らないといけない部分があったのも確かです。が、少なくとも今の1年生を見ている限り少しずつでもグローバルTRに取り組ませてその中で正しくプレーする習慣をつけていかなければいけないなと思います。

このような振り返りができるのもジョアンが提示している明確なトレーニングのサイクル、いわばカリキュラム、教育課程があるからで自分で全部場当たり的にやっていたら、少なくとも3年前の自分はこんなこと考えもしなかったのかなと思います。

C.林彰洋、西川周作の存在
 では、色々やってきて理想的な姿はなんなんだ、となった時に兄弟子に当たる2人のプレーを参考にできるのは何より大きいことです。林選手は190cm近く身長がありますし西川選手は神のようなえげつないプレーを連発してます。ただ、弟弟子が見習うべき場所はそこではなくて、彼らが何を意図しているのか、何を見て何を考えているのか。それがプレーとして顕在化しているだけで、分析すべきは頭の部分であるということが理解できてきている選手はきちんと彼らから吸収することができています。1年でも長くJの舞台で活躍して欲しいと思います。
 てか、みんな有給とって大原で練習見学したほうがいいよまじで!牲川選手も吉田選手もえぐいスピードで成長してるから!ディズニー行くより安いし面白いぞ!フィジカルに当たる確率高いけどw

D.U-15のGKコーチへ
 自分も大学生の時はU-15年代を4年間指導していたので中学生がどういう生き物なのかある程度実感はあります。なのでU-15年代を指導している方々の苦労はお察しします。ただ、そうはいっても高校入学時点での差を埋めるというのは3年間ではなかなか難しいという現状もあります。実際、プレミアリーグに入る選手と県リーグ下位に入る選手に身体的、技術的、その他様々な面で差があるのは当然のことだと思います。しかし、少なくとも、GKコーチを名乗るのであれば「キャッチ」「ポジショニング」「ハイボール」「セービング」の4つの技術だけは正しく理解させある程度のレベルで実践できるまで持って行っておいていただきたいです。
 もっと言えば(ある意味U-15では遅い部分もありますがU-18で始めるよりはるかにマシな)基本的な身体操作、例えば、縄跳び、マット運動、素走りはやらせておいて欲しいです。後転や側転、選手によっては前転や壁倒立もままならない状態で高校に入っても結局困るのは選手たちです。
(あと、ゴールキックハーフウェイまでは飛ぶようにしていただけるとなお助かります)
 
 自分も偉そうに言える程の存在ではないのは重々承知しているので共に成長していきたいと思います。本当に色々な意味で子供と接するのが難しく大変な時代だと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。

 というわけで以上3年目前期の振り返りでした。選手権の2次予選を節目とするならば、高校サッカーは2年半の準備期間とそれを発揮する3ヶ月になります。とは言えフライングはないので某県の某ABEコーチのように同じメソッドで6年計画で選手育成できるのが理想だよな〜と思いながら今日も筋トレに向かいます。ところで、VIVAマッチョって昔、体育祭でスポーツクラスの子達がダンスしてた時に知ったんですよね。柔道重量級の踊りは頭から離れません!ハッ!



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