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減量・ダイエット関連広告を禁止したPinterestはダイエット関連ビジネスで活用することはできないのか!?

G's Lab.がPinterestの運用支援を行なっているクライアント様から「最近、インプレッションやエンゲージメントが減少している」というご相談を受けました。

このクライアント様はダイエット関連ビジネス(サプリメントなどの販売)を手掛けている個人事業主様なのですが、他のダイエット関連ビジネスを手掛ける事業者様の状況はどんなものなのか?をリサーチするためにTwitterにて以下のツイートをさせて頂きました。

このツイートだけでは実際の状況がわからず、現在、さまざまな側面から上述したクライアント様の課題を解決するための施策を検討しているのですが、さまざまなリサーチを重ねる中で見えてきたことがありますので皆さまにもシェアさせて頂きたいと思います。

Pinterestは2021年7月より減量関連広告を禁止している

実はPinterestは2021年7月より減量・ダイエット関連広告を禁止しています。

その最大の理由は

体型や体の大きさに関係なく、誰もが自分の居場所だと思える環境を作るため、Pinterest では、健康的な生活と身体に対する健全なイメージが尊重される文化を育もうと努力しています。」

「Pinterestの目標は、自分らしい人生を過ごすためのアイデアを得たい人がアクセスできる場所作りであり、ダイエット広告はこの目標を妨げるものです。これを契機に業界他社も当社と同じ措置を取ることを呼びかけ、『ある種の体型だけが理想的である』という考えがなくなることを願っています」

Pinterest公式コメント

というものであり、その背景にあるのは現在、世界的にみられるダイバーシティへの注目、そして浸透であるといっても過言ではないでしょう。

このような状況の中で、Pinterestは最近、「2022 年 5 月では 2021 年 7 月に比較して「ダイエット」というキーワードを含む検索は世界的に 20% 減少したことが判明」したと公式発表しています。

いずれにしても、この1年間でPinterestのユーザーは「ダイエット」に関するアイデアを求めなくなったということが推察されます。

日本でもPinterestの広告事業が開始され・・・

2022年6月より日本でもPinterestの広告事業がスタートしました。

もちろん、日本国内でもPinterestで減量・ダイエット関連広告の取り扱いができない訳ですが・・・

(日本の場合は薬機法との兼ね合いから、そもそも減量・ダイエット関連広告等にはさまざまな制限がありますので、ダイエット関連ビジネスを手掛ける事業者様においては慎重にPRや情報発信を心がけていることと推察されます。)

減量・ダイエット関連広告が禁止されているPinterestの広告事業が日本で開始されたことを受け、日本国内におけるダイエット関連コンテンツ(ピン)のオーガニックリーチにも影響が及んでいるのかもしれません。

ダイエット関連コンテンツ(ピン)のオーガニックリーチにどのような影響が生じているのかについては、Pinterestアルゴリズムの変更等が公開されない限り一概にはいえませんが、上述した通り、最近になりPinterestのユーザーはダイエットに関するアイデアを求めていないことを踏まえて考えると、現在、Pinterestにおいてダイエット関連コンテンツは不利な状況になっていることも否めないでしょう。

減量・ダイエットは健康維持・増進に不可欠であることを踏まえて考えると・・・

確かに「ある特定の体型や体重だけが理想的である」という偏った考え方はダイバーシティが求められる現代社会においては不適切であるといえます。

そして、そのような偏った考え方によって不適切な減量・ダイエットを行うと特に女性の場合、月経不順などの健康問題を引き起こす可能性もあります。

これらの点から考えれば、Pinterestの広告ポリシーは非常に素晴らしいものであるといえるでしょう。

その一方で、飽食で運動不足が懸念される現代社会においては、肥満もまた生活習慣病などの健康問題を引き起こす可能性もあり、現代のライフスタイルにおける健康維持・増進のために減量・ダイエットは不可欠であるといっても過言ではありません。

そのような点でいえば、正しく適切な減量・ダイエットに関する情報提供やコンテンツは現代社会において極めて重要で有意義なものであるといえるでしょう。

すなわち、減量・ダイエット関連コンテンツそのものが排除されたり、制限されたりするのではなく、減量・ダイエットに関する過剰(過大)で不適切な(不正確な)情報やコンテンツが排除され、制限されることが重要であると私は考えます。

上述したクライアント様には、このような背景や考え方をお伝えした上で、投稿するピンの内容に一工夫して頂くようアドバイスさせて頂きました。

その結果、どのような変化が生じるか、改めて検証し何か新たな知見が得られたらシェアさせて頂きたいと思います。

以上、皆さまのPinterest運用のヒントになれば幸いです!

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