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『洗顔選び』 ~肌を傷めず、育む、スキンケア①~

~肌を傷めず、育む、スキンケア~は、敏感肌のスキンケア初心者さん、コスメジプシーさんへ、キレイになるはずのスキンケアで肌トラブルを起こさないためのHow Toシリーズです。

化学物質に敏感な娘(今はまだ小学生)に向けた将来の備忘録としても綴っています。
これからメイクやスキンケアを始める10代の方も、自分の肌を守り育む基礎知識として参考にして下さい。

シリーズ最初のテーマは「洗顔」。
男女問わず、スキンケアのファーストステップになる洗顔について、基本のキから、ちょっとマニアックな成分の話まで書いていきます♪

♦︎基本的な洗顔の手順♦︎

まずは基本の洗顔方法から。
1番ベーシックな方法なので洗顔方法迷子の人は一度見直してみてください。

手を洗いながら水栓蛇口からぬるま湯を出す。
少し冷たいと思う温度(32度くらい)が出てきたら、まずは水だけで洗う。手にすくったぬるま湯を2〜3回、優しく顔に当てていく。
💡ここで皮脂汚れを浮かせる
洗顔料を泡立てる。直径5cmくらいのボールができるくらいあればOK
あご先やおでこなど、ベタつきやすい部位から泡をのせる。
💡目の回りや頬など乾燥しやすい部位は最後にのせる
ベタつきや毛穴の黒ずみが気になる部分は泡の上から指先を小刻みにクルクルと動かす。
💡一箇所5クルクルくらい
泡の上から顔全体を包み込むように手をあてて離すをくり返す
💡ゴシゴシ擦らないために泡のクッションを感じながら当てて離すだけ!
ぬるま湯を優しく顔に当てるように泡を流していく
💡すすいでいる時もゴシゴシしないでね☺︎

※泡を顔に乗せてから洗い流し始めるまで2〜30秒
※水の温度は少し冷たく感じるぬるま湯(皮脂汚れが浮き出すのが32度くらい)
この二つのポイントを必ず守って洗ってください。


それでは、洗顔方法のおさらいができたら洗顔の目的を考えましょう。
朝と夜、それぞれ洗う目的が違うことを知っておくと、むやみに肌を傷つけることが無くなりますよ♪

《朝洗顔で落としたい汚れ》


✔︎寝ている間に分泌された皮脂
✔︎前の晩のスキンケアの残り(乳液、美容液、クリーム)

皮脂やスキンケアが寝ている間に酸化した汚れ、顔についたほこりなどが朝に落としたい汚れです。

酸化した皮脂やスキンケアを肌に残しておくと痒みやニキビなどの肌トラブルにつながります。

起きた時にテカリが気になったり、なんとなくベタつく場合は洗顔料を使って洗顔をするのがいいですよ^_^

また、皮脂が少なくサラサラな肌、粉を吹くほど乾燥している場合などは、ぬるま湯かクレイ洗顔がおすすめです。
(*洗顔料のタイプは後ほど説明します。)

《夜洗顔で落としたい汚れ》

一日を過ごした夜の肌は、朝よりも落としたい汚れが多いです。

〈夜に落としたい汚れ〉
✔︎メイクをしていれば皮脂や チリ、ホコリが混ざったメイク汚れ
✔︎メイクをしていなくても酸化した皮脂汚れ
✔︎皮脂と混ざったチリホコリ
✔︎外に出ていれば車の排気ガスや細菌など

様々な汚れが付着しています。

メイクをしていれば洗顔の前にクレンジングから始めます。

ナチュラルコスメのファンデーションや日焼け止めならナチュラルな石鹸やミルククレンジングでもOKですが、一般的なケミカルコスメのファンデーションを使っている場合は、同じくケミカルなクレンジングでないと落ちないので注意しましょう。

💡”肌を痛めず、育む、スキンケア” の考えとしては、落ちにくいメイクを強い洗浄力のクレンジング剤で落とすサイクルをやめて、ナチュラルコスメを優しい洗浄力のクレンジング剤で落とすケアをお勧めします。


クレンジングの後、汚れ残りや、クレンジング剤残りが気になる場合はナチュラルな石鹸や洗浄力の穏やかな洗顔料でサッと洗います。
いわゆるダブル洗顔と言われるものです。

💡ダブル洗顔が必要かどうかは、肌質や肌状態、使用コスメによっても変わります。
不必要なダブル洗顔は肌へのダメージがかなり大きくなるので注意しましょう。
乾燥が酷かったり、かぶれやニキビがある場合はあまりお勧めしません。
自分はどっち?と判断がつかない場合はオンラインカウンセリング(¥1,000/40min)もございますのでご相談ください^_^


では洗浄成分とはどんなものか、続けてお話していきます。

♦︎汚れを落とす洗浄成分は「界面活性剤」♦︎

敏感肌界隈では嫌われがちな界面活性剤ですが、汚れを落とすためになくてはならない成分です。
この界面活性剤が汚れを浮かせ、洗い流すことができるのです。

そして、界面活性剤は石油由来、植物由来、石油+植物由来、天然成分から作られます。
また、イオンの種類によって4つに大別されます。
”洗浄力” というのは、この界面活性剤の種類によって強さが変わります。

【界面活性剤の種類】
・アニオン系界面活性剤(陰イオン)…泡立ち良し
・カチオン系界面活性剤(陽イオン)…帯電防止、柔軟性、殺菌、肌刺激強い
・両性界面活性剤(アンホ)…肌刺激少なめ、他の界面活性剤と相乗効果あり
・ノニオン系界面活性剤(非イオン系)…1番肌刺激が少ない、泡立ち少ない

作用の強い界面活性剤を使っていれば、必要な皮脂や角質、潤い成分が使うたびに流れていき、肌トラブルの原因になるのですね。


ここからはちょっと眠くなるけど、肌を守るために抑えておきたい大事なお話なので、目を通してもらえると嬉しいです!

《合成の界面活性剤》

一般的に石油成分で作られた界面活性剤を、「合成界面活性剤」といいます。
(*最近は植物由来の合成界面活性剤も増えています。)

合成界面活性剤はタンパク質を溶かす性質があります。

肌表面にある角質は、タンパク質が主成分なので合成界面活性剤の入った化粧品を使い続けると、少しづつ肌が薄くなっていきます。

肌の表面で内部の水分や細胞を守る角質が薄くなっていけば、当然バリア機能が弱くなっていきます。

そして、汚れを浮かせる働きを終えても活性を失わないので、肌に残ればそのまま刺激になります。
(環境中に流れれば川や海の生き物に影響を与えます。)

洗顔料の洗い残しや、柔軟剤の衣類残りで肌がかぶれるのは、このタンパク質を溶かし、いつまでも活性を失わない性質も原因の一つとなっています。


《天然の界面活性剤》

界面活性剤というとケミカルなイメージかもしれませんが、自然界にも界面活性剤は存在します。

その代表とも言えるのが「石鹸」成分。
(*石鹸は正確には人の手によって合成されていますが、自然循環可能な天然成分と合成方法という意味で、天然の界面活性剤として解説しています。)

その他にレシチンやサポニン、ラノリン、イナゴマメエキス(ローガストビーンガム)などがあります。

天然の界面活性剤は汚れを乳化させる役目を終えると、活性を失います。
活性を失うので肌に残っても角質を溶かすことがありません。
(自然の中でも循環できるので、環境に負荷をかけにくい)
ここが合成界面活性剤との大きな違いでなのです。


では、具体的に洗顔料のアイテムにはどんな種類があるのでしょうか、一般的なアイテムを一つづつ解説していきます。
マニアックな解説ですがお付き合いください!

♦︎一般的な洗顔料の種類♦︎

《フォームタイプ》

チューブに入ったペースト状の洗顔料で、1~2cmを手や泡だてネットに取り水を加えながら泡だてて使います。
気軽に使えるベーシックなタイプです。

〈洗顔フォームによく使われる合成界面活性剤の成分〉
泡立ちが良い洗浄が得意な界面活性剤(アニオン〔陰イオン〕界面活性剤)
・ステアリン酸K
・パルミチン酸K
・ラウレス○○酸
・ココイルグルタミン酸Na
・ココイルメチルタウリンNa

ポンプから泡で出てくるタイプも洗顔料が薄まっているだけで成分はほとんど同じです。

ドラッグストアで販売されている洗顔フォームの洗浄成分
(タップすると画像を大きくしてみれます。)


《パウダータイプ》

パウダー状の洗顔料で、フォームと同じように手や泡だてネットに取り、水を加えながら泡だてて使います。

〈洗顔パウダーによく使われる合成界面活性剤の成分〉
・ラウロイルグルタミン酸Na
・石ケン素地
・ステアロイルグルタミン酸Na
・ステアリン酸K
・パルミチン酸K

ドラッグストアで販売されている洗顔パウダーの洗浄成分
(タップすると画像を大きくしてみれます。)


《石鹸タイプ》

固形状の洗顔料で水を加えながら泡だてて使います。

〈洗顔石鹸によく使われる合成界面活性剤の成分〉
泡立ちが良い洗浄が得意な界面活性剤(アニオン〔陰イオン〕界面活性剤)
・石ケン素地
・ステアロイルグルタミン酸2Na
・オレイン酸Na
・ラウリン酸
・ミリスチン酸
・水酸化Na
・パーム核脂肪酸
・液体=カリ石ケン素地・カリ含有石鹸素地
*ここでは洗顔用の石鹸成分を解説しています。「殺菌・消毒機能がついた手洗い石鹸」はまた別の記事で解説します。

スーパーで販売されている洗顔石鹸の洗浄成分
(タップすると画像を大きくしてみれます。)


いかがですか?
一見シンプルそうなイメージの石鹸でさえも数種類の石油系合成界面活性剤を組み合わせている洗顔料はごく普通に出回っています。

ドラッグストアで何を選んでも刺激を感じて使えるコスメがないと思っている人はコスメを選んでいるお店が原因なことが意外と多いのです。

でも大丈夫!ちゃんと敏感肌でも使える洗顔料はあります。
次はおすすめの洗顔料を紹介していきます。
どのアイテムもネットで手軽に購入できますよ☺︎

♦︎おすすめの全顔料♦︎

*界面活性剤、洗浄成分は太字にしています。

《フォームタイプ》

【アルテ】

アルテ ローズ洗顔フォーム


全成分:カリ石ケン素地、アンズ果実エキス、カキ葉エキス、甘草エキス、シャクヤクエキス、スイカズラエキス、ソウハクヒエキス、トウキエキス、ドクダミエキス、ハトムギエキス、バラエキス、ユキノシタエキス、カニナバラ果実エキス、ワレモコウエキス、ダマスクバラ花油、ゼラニウム油
※カニナバラ果実=ローズヒップ



【クレコス】

クレコス フェイシャルフォーム


/水、ミリスチン酸、グリセリン、ベヘニルアルコール、水酸化K、火山灰、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、チャ葉エキス、チャ花エキス、チャ種子油、スクワラン、馬油、コメヌカ発酵液、コメヌカエキス、ヘチマエキス、ダイズ種子エキス、アロエベラ液汁、ハチミツ、セラミドNP、ヒポファエラムノイデス果実油、カニナバラ果実油、レイシ柄エキス、オタネニンジン根エキス、カンゾウ根エキス、ハマメリス水、トコフェロール、エタノール、ノバラ油、ラベンダー油、ローズマリー葉油



【クオン】

クオン ベアスキンフォーマライザーフェイスソープ

イヨカン果皮エキスJ・ナツミカン果皮エキスJW・水J・カリ石けん素地・グリセリン・チャ葉水JW・チャ花エキスJW・チャ種子油JW・ニュウコウジュ樹脂エキス・ヒマワリ種子油JW・月見草油O・コメヌカ油J・サピンヅストリホリアツス果実エキス・リゾレシチン・ニュウコウジュ油・ビターオレンジ果皮油J・レモン果皮油O・ニオイテンジクアオイ油・ティーツリー葉油・クエン酸・セイヨウシロヤナギ樹皮エキス


《パウダータイプ》

【サプミーレ】

サプミーレ パウダーウォッシュ


コーンスターチ、バレイショデンプン、カリ石ケン素地、ラウロイルグルタミン酸Na、グルコース、結晶セルロース、ムクロジエキス、パパイン、褐藻エキス、ザクロ果実エキス、ツボクサ葉エキス、グリチルリチン酸2K、ベタイン、キサンタンガム、プルラン、グリセリン、マルトデキストリン



【ゼロケミカルオーガニック】

ゼロケミカルオーガニックうるおう洗顔粉

全成分: アズキ、コメヌカ、黒砂糖



《石鹸タイプ》

【アレッポ】

アレッポの石鹸

全成分:オリーブオイル、ローレルオイル、苛性ソーダ、水



【NAHOKO‘Sナチュラルオーガニック】

紫美人

全成分:植物性石ケン素地、岩塩、シコン末、アマチャ末、ハチミツ末



【ニロティカ】

ニロティカ モイスチュアソープRラベンダー

全成分:シア脂、水、ヤシ油、オリーブ果実油、水酸化Na、ラベンダー油



【アロマフランス】

アロマフランス クレイソープ


全成分:オリーブ果実油(保湿剤)、ヤシ油(皮膚コンディショニング)、水(基剤)、水酸化Na(変性剤)、イライト(吸着剤)、カオリン(吸着剤)、モンモリロナイト(吸着剤)


《クレイ》

最後にいきなり出ましたクレイ。これまで紹介した洗顔とは少し考え方が違い、汚れを乳化させるのではなく、吸着させて落とします。

吸着、デトックス、イオン交換作用などクレイにはここでは書き切れないくらいの素晴らしい働きがあるので、敏感肌で洗顔アイテムに悩んでいたらぜひ取り入れて欲しいアイテムです。
朝洗顔やメイクをしていない日の夜洗顔におすすめです。


【アロマフランス】

アロマフランス クレイ ホワイトカオリン



【クレイル】

クレイル クレイ ホワイトカオリン



【ナイアード】

ナイアード ガスール粉末


♦︎まとめ♦︎


洗顔をするときはどんな汚れを落としたいのか、必要以上に強い洗浄力の洗顔料ではないかが、ポイントになります。

界面活性剤は乳化作用もあり、クリームや乳液など様々な化粧品に使われていますが、界面活性剤の洗浄力を活かしている洗顔料はその成分によって刺激の強さが変わってくるので、選ぶ際に注意が必要です。

今回は洗顔料に使われる界面活性剤のお話でしたが、ケミカルコスメの場合は界面活性剤の他にも避けたい成分(防腐剤、シリコーン、酸化防止剤、香料etc…)があるのでこれから少しずつまとめていきたいと思います!


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