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天才ですから

比江島慎こそバスケの神に愛された男だと思う。 それが疑惑から確信に変わったのが昨シーズンの千葉ジェッツ戦を踏まえたW杯だ。 昨シーズン、わたしが応援する宇都宮ブレックスの成績は振るわなかった。 チームとして初めてCSを逃し、昨シーズンのこの時期は消化試合が続いた。 ブレックスの選手たちはそんな状況でも“来シーズンに向けて”戦ってくれたし、わたしたちも応援し続けた。 そして昨シーズンラストゲーム。 ホームである日環アリーナ栃木で行われた、東地区1位、リーグ最高勝率の千葉ジ

    • 黄色が似合う男たちへ

      宇都宮ブレックスという組織が好きだ。 今いる選手やスタッフは勿論、ブレックスに今まで関わってきた人たち全てが好きだ。 それは強いからじゃない。 日本一を経験しているからじゃない。 繊細で内向的な彼らが心の中で闘志を燃やしながら泥臭くありのままでブレックスというチームの勝利にこだわってくれるからだ。 ブレックスらしさ、とはなんだろうか。 戦術やプレーの傾向はさておいてブレックスらしさとは泥臭くチャレンジャーの気持ちを持ってプレーをすることではないか。 現在東地区1位、勝率

      • 変わっていくものと変わらないもの

        鵤誠司さんにとって、今シーズンは転機のシーズンになるかもしれない。 鵤誠司さんが、スタメンから外れてもう4ヶ月が経とうとしている。 思い起こせば、プロキャリアをスタートさせた広島ドラゴンフライズの頃から、コンスタントにスタメン起用されてきた。 ブレックスが3度目の日本一になった時も、鵤誠司さんはスタメンで起用されていた。 去年に至っては全試合スタメン出場だった。 その彼が、今は2番手としてコートに立っている。 12月に体調を崩し、欠場した試合以降スタメンは遠藤祐亮に、1番

        • 遅かったんじゃない、間に合ったのだ。

          わたしが鵤誠司という男を認識したのは、今から約13年前、彼がまだ福岡第一で高校生をしてた頃だ。 2011年の4月に行われたインターハイ福岡予選。その日は偶然友達が第一に通っており、クラスメイトに応援を頼まれたが一人で行くのは面倒だから、という理由だけで連れて行かれただけだった。 当時のわたしはバスケの試合を見たこともないし、ただスラムダンクが好きだっただけで、そもそも福岡第一が強いのか弱いのかさえ分かっていなかった。しかし友人から「大濠との試合は実質全国大会の決勝らしい。」

        天才ですから