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NY、NJ、CT 3州、感染増加他州からの移動者に2週間隔離要請

少し前に噂になってはいたが、やはりそうなった。

一足早く経済再開したフロリダをはじめとした他州で、新型コロナウイルス感染者がまた増加していることを受け、NYはその州から移動してきた人に隔離要請をするらしいという噂が出回っていたのだ。

各州政府には空港への航空便の就航許可や、州境をまたぐ人の移動を制限する法的権限がないため、州の権限で可能なできる限りの対応として、該当する州からの訪問者および該当する州を訪問して戻ってくる人に対して、14日間の自己隔離要請が発表された。

今回該当する州は、アラバマ、アーカンソー、アリゾナ、フロリダ、ノースカロライナ、サウスカロライナ、テキサス、ユタ、ワシントン。

そこでふと頭に浮かんだのが、筆者が所属しているアソシエーションで同じNY支部メンバーの一人(アメリカ人)のこと。「この気の重いNYを逃れてゆったり過ごしたい」と、今月初めからフロリダに疎開し、素敵なリモートワーク・ライフな写真をSNSに投稿しているのを目にしていたのだが、経済再開のPhase2になり、徐々に動き始めたNYCに戻ってきたと思ったら、14日間の自己隔離。それでもフロリダに行って来られてよかったと思えるくらいに、プラスが多い滞在になっていることを心から願っている。

いずれにせよ、移動は可能。
上記の知人のようにNYの人がフロリダに行く場合、フロリダに行って2週間の自己隔離(NYは一時期世界一の感染地域だったため要請されていて、6/11の時点でも継続中の情報を確認している)、そこから帰ってきてさらに2週間の自己隔離、合計4週間もの隔離期間がもれなくついてくる。それでも行く意義・意味のある人にとっては、移動する権利は剥奪されていないので良いとも言える。

さてこの自己隔離などのトラッキング、どのようにするのか?その問題はあるけれど、いち早く14日間の自己隔離を導入していたハワイでの例のように、アメリカ本土から来た旅行者が自己隔離期間中に外出して遊んでおり(SNSに載せていてバレた)、帰途につくその日につかまって罰金を払わされたという例もある。

今日会見のあったNY, NJ, CTの3州では、自己隔離の要請に違反した者は「司法命令と強制検疫の対象となる可能性がある」とのこと。

自己隔離措置は25日午前0時から実施され、最初の違反では$2,000ドルの罰金が科され、2回目には$5,000、その後の違反では最高$10,000ドルに達する可能性もある模様。

さぁ、この最長約1ヶ月にもおよぶ自己隔離要請があっても、行くのか、やはりやめるのか?それぞれの判断に委ねられるってことだ。

それにしても、つくづくアメリカとは、一つ一つの州がそれぞれ小さな国のようなものであるということを、今回実感している。


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