見出し画像

【漫画】ユカミカ42「もし完全栄養食が開発されたら」

ねぇミカ。もし完全栄養食が普通に手に入るようになったら、ミカどうする?

えー!そんなことある訳ないじゃん。

もしもの話よ!ビタミン、ミネラル、タンパク質。人間が健康に生きるために必要な栄養素は、全てこの「グミ」を食べるだけで、摂取できる!

グミかぁ。どうせだったら、もっと色々レパートリーが欲しいな。唐揚げタイプとか、サバの塩焼きタイプとか。食べた感じは、完全普通の食事と一緒だけど、実は栄養は完璧に摂れてるみたいな。

それじゃあ、そもそもの意味がないじゃない!いい?完全栄養食は、お菓子みたいなのを、パクッと一口食べるだけで、丸一日元気に過ごせるからこそ、SFチックで魅力的なんじゃない。なのに、普通に家で座って食事とか、全然面白くない。

あんた食事にどんだけロマン求めてんのよ。まぁ確かに、よく映画とかに出て来る「未来の宇宙食」みたいなのは、私も憧れるけど。

何より、食事にかかる時間って結構侮れない。1日3食1回20分でも、一年で、365時間。つまり、一年で15.2日分も必要なんだから!それが、完全栄養食で、グミ一粒食べるだけで、終了!これ以上、優秀な時短術は他にないでしょ?

ユカの場合、時短しても、ただ家でゴロゴロしながら、ゲームやるだけじゃん。それに、食事って、一日のうち最大の楽しいイベントと言っても過言ではない。ユカは、とにかく床に転がってる時間が欲しいかもしれないけど、私はやっぱり、毎晩美味しい晩御飯を食べて、ゆっくりくつろぎたいな。

いいもん!もし、私が秘密裏に完全栄養グミを手に入れても、絶対ミカだけにはあげないから!

急にすねないでよ。もちろん私も、一度は食べてみたいわよ?本当に一粒で満足できるのかとか、味はちゃんと美味しいのかとか。

まぁでも、ちゃんとお腹いっぱいになる完全栄養食が開発されても、確かにそれだけで満足できるかは疑問よね。

あら、どうして?てっきり、ユカは、「この一粒だけで、毎日最前線に立って戦ってる俺カッケー!」って、盛り上がりたいのかと思ったけど。

だって、一口食べて「はい終了!」だったら、もう二度と、ミカと一緒に楽しく晩御飯なんてできないもんね。「一緒にご飯行く?」「一口パクっ!」「じゃあバイバイ!」じゃ、あまりにも寂し過ぎて、私心が干し柿みたいに干からびちゃうもん。

ユカ・・・!

バカね。その時は普通に美味しいご飯、二人で食べに行けば良いのよ。え?「もし、どこも売ってなかったら?」って。そうね。その時は、その辺飛んでるコウモリを槍で仕留めて、丸焼きすればOK!

トップ・オブ・ザ・ワイルド(野生の頂点)!!てか、流石に野生のコウモリだけは、私食べたくない!それならまだ、土手でたんぽぽ集めて、寄せ鍋にするから!

おしまい。

こちらもオススメ↓

【漫画】ユカミカ41「もし世界中の人間が自分の友達だったら」