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【漫画】ユカミカ36「もし漫画の世界に入れたら」

ねぇミカ。もし漫画の世界に入れたら、ミカどうする?

えー!そんなことある訳ないじゃん。

もしもの話よ!朝起きたら、周りは全く知らない部屋。お母さんが「学校遅刻するわよ!」て起こしに来るけど、やっぱり全くあったこともない他人。それで、学校に行くとなんとそこは超能力者が集う不思議な高校なの!

特殊能力を育てるための学校ね。漫画とかでよくあるやつ。まぁ確かに、もう一度楽しかった高校生活が送れるっていうのは、かなり魅力的だけど、正直、もう一回受験勉強して、大学入り直すとか勘弁だから、私は絶対嫌ね。

全く夢がないなぁ。そこまで深く考えないでよ!ほら、異世界転送ものみたいに、何か目標を達成するために、神様から転送させられただけかもしれないし。

急にぶっ飛んだ話になったな。ま、でも、元の世界に帰れる希望がないと、今がいくら楽しくてもやっぱり不安だもんね。

私だったら、まずとにかくレベル上げ!自分の能力を鍛え上げるわね。そして、街に襲って来た怪物たちを、仲間と協力して、バッサバッサと倒して行くの!それで、超カワイイヒロインを夢中にさせて!キャー!!

思いっきり少年漫画の主人公じゃん。若干、女子にうるさいけど。けど、言われてみれば、私も超能力を使ってみたい願望はあるな。現実的に考えると、毎日戦闘で怪我だらけとか、結構大変そうだけど、手から炎出すとかは、一度で良いからやってみたい。

ほほう。ということは、ミカさんもやっぱり、能力バトル系漫画の世界に入りたいんだ。案外ワイルドですな。

流石に、やられるリスクがあるから、ぶっちゃけ嫌かな。どうせだったら、力ではなく、今の現実世界みたいに、平和に暮らしたい。そうだな。恋愛少女漫画の、モブ役クラスメイトとか丁度いいかも。

それだったら、そもそも漫画の世界に入る意味がないでしょ!どうせだったら、もっとハッチャケないと。

残念だったわね。ご期待に添えなくて。

それに何より、今の私にとっては、この現実こそが漫画の世界みたいなもんだしね。

ん?それってどういうことよ?

だって、ユカ。いつも私のそばにいて、私を守ってくれるじゃん?だから、ユカは私にとって、主人公。あ、もちろん私がメインヒロインだなんて、意気がるつもりはないけどさ。

ミカ。

バカね。今の現実が漫画の世界なワケないでしょ?だって、私なんて毎日部屋で特訓してるのに、未だ手からビームとか全然出せてないもん!

お前は小学生か!と言いつつ、私もこっそり一人でやってみたことあるけど!!

おしまい。

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