見出し画像

【漫画】ユカミカ33「もし魔法が使えるようになったら」

ねぇミカ。もし魔法が使えるようになったら、ミカどうする?

えー!そんなことある訳ないじゃん。

もしもの話よ!朝起きたら、部屋に妖精がいて「ミカちゃん!あなたのお友達がピンチよ。今すぐ魔法の力で助けてあげて!」って、魔法の力をくれるの。

そんな少女漫画みたいなことある?てか、そもそもあったとしても、私が魔法少女に選ばれる確率は、6千万分の一。それだったらまだ、宝くじで1万円当てる方が、まだ現実的じゃない?

全くユカは夢がないなぁ。私なら、絶対大喜びで魔法の力を受け取るわよ!それで、布団でゴロゴロしながら、魔法でキーボードだけ動かして、仕事の書類仕上げたり、更衣室の掃除当番の日も勝手に箒に動いてもらって、気づいたら掃除完了!めっちゃ良くない?

悪いことにしか使う気ないじゃん。それじゃあせっかく来てくれた妖精さんもがっかりだよ。せめて魔法を使うのに、一回千ポイント消費とか、制約を大きくしてもらわないと、ユカが自堕落な子になっちゃうよ。

大丈夫!もう完全にゴロゴロマスターだから!むしろ魔法の力を手に入れた方が活発になるぐらい。だって、手を動かさなくてもいっぱい仕事できるしね!

多分、世界で一番力を与えてはいけない子に、力を与えてしまったな。でも、確かに魔法が使える自分を想像するのは、結構楽しいかもね。「箒に乗って空を飛ぶ」とか、誰しも一度は考えたことがあるし。

で、ミカは何がしたいの?もし、魔法を手に入れたら?やっぱ、恋の魔法をかけて、職場のイケメンを根こそぎゲット?

そんなクレーンゲームみたいに言わないでよ。そうねぇ。もし私が魔法が使えたら・・・

やっぱ、特に今と何も変わらないかな。まぁ、たまに背中のかゆいところを、魔法で孫の手使って掻くぐらい?

えー。夢がないなぁ。もっと他にいっぱいあるでしょ?隣の家のテレビ勝手につけて、驚いてる隣人を眺めて楽しむとか。

だって、魔法なんて特別な力がなくても、こうやってユカと出会えたもん。それだけで、私は超ラッキー。幸せ真っ最中だもんね。

ミカ・・・

バカね。まだ気づいてなかったの?それも私の陰謀。実は黒魔術で、ミカと私が引き合うように前世から仕組んでおいたのさ!

リアリー!?でも絶対嘘でしょ。だってユカが本当に魔法使えたら、絶対自分と石油王が引き合うように細工するもん。

おしまい。

こちらもオススメ↓

【漫画】ユカミカ32「もしノーベル賞を受賞したら」