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月刊 QはA #2 「キャバーンクラブ」

これは、Stiffslack Monthly 2021年5月号に掲載されたコラムのアーカイブです。

あのバンドは○○大学の○○サークル出身のバンドらしいよ、みたいな話は界隈でちょくちょく聞きますが、僕も大学の音楽サークル出身で、関西外国語大学のキャバーンクラブという小さなサークルに所属していました。

学内にあった音楽系5団体のライブ演奏を全部まとめて観れる新入生歓迎祭的なイベントをきっかけにしてサークルに入りました、よくある話です。当時は、軽音楽部とフォークソング部はガンズみたいなハードロック、ミュージックマインドというサークルはメタリカのようなスラッシュメタル、サウンドクリエーションというサークルはアカペラでオーハッピーデイ、って感じの色分けでしたわ。

キャバーンクラブの演奏は、今でも鮮明に覚えてるんです。セッティングがすんだら急に演奏と大暴れが始まって、ラモーンズのドゥーユーリメンバーロックンロールレディオとビースティボーイズのファイトフォーユアライトが行ったり来たりする変則メドレーのようなちょっとストレンジな構成でした。そのメドレーは最終的にドリフのひげダンスになだれ込んで、他団体の幹部達を一人ずつ順にステージに呼びつけて、ひげダンスを一節おどらせるようなエンターテインメントな締めくくりでしたわ。練習した成果の「ザ発表会」でしかなかった他団体の演奏とは根本的に違っていて、やたらと「ライブ」だったし、なによりもパンクだった。暴れっぷり、演奏センス、ユーモアのセンス、ウケっぷり、完全に場を支配していたあの人達に、18歳の僕は心をガサーっと根こそぎ持っていかれてしまいました。このサークルに入れてもらおう、というかあの人達と(こわいけど)話してみたいと思って即決でサークルの説明会に行ったんです。ステージ上で大暴れしてた先輩達の中には、キネマ4.4やサコーンズの酒匂さんも含まれていて、僕にとって大きな出会いだったな。

在学中、ひとつふたつ上には、Raymondsの中村さんやゴーゴーコンビの木村さん、同期だとシノワのかおりちゃん、ゲントウキの吉田君、The Rabiesのソブエ君、zirconiumのケンスケ君。メタルボーカルの北前さん(SAEKO)なんかもいたな。下には、GAS3、BUG SNEAKERS、THE WIMPY'Sのひろあき君、ヤングブギーズ、ドウオカタケシと縄文時代のムー君、Karma Stenchのタイシ君、THE GO-DEVILSにいたモモちゃん、FLASH LIGHT EXPERIENCEやSCREWBALLの朝倉君、PharmやCARD、bedのたつみ君、WIMPY'Sの山ちゃん。ロックが大好きな愛嬌多めの人達、他にももっともっといた。卒業して20年以上も経って、サークルの情報はさすがにもう入ってこないけど、GUAYSやGEZANのメンバーもキャバーンクラブの出身だという話を人づてにきいて、ああ少なくとも何年か前までサークルが存続してたんだと知れてうれしかったな。今もまだあるんかな?あったらええよね。おしまい。

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