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世界自然遺産の島、徳之島の名物カレーが島外に初進出!【地域活性化起業人 活動報告 #01】


ぐるなびは、食文化振興や観光振興などによる地域活性化に貢献すべく、2021年より総務省による「企業人材派遣制度」を活用し、当社社員を“地域活性化起業人”として全国各地に派遣。地方自治体との連携のもと、ぐるなびの持つ事業インフラやノウハウを活かした地域独自の魅力・価値の向上に取り組んでいます。
今回は、鹿児島県徳之島町にて業務に従事する加東貞夫より、活動報告をいたします。

はじめに

こんにちは、2022年10月より鹿児島県徳之島町にて地域活性化起業人として活動している加東貞夫と申します。日々離島暮らしを満喫しつつ、徳之島町の皆さんとともに食を起点とした地域活性化に取り組んでいます

2022年10月4日「地域活性化起業人制度による連携協定」調印式にて
写真右_高岡秀規徳之島町長、写真左_株式会社ぐるなび 代表取締役社長 杉原章郎

はじめに"なぜ私が徳之島町の起業人として派遣されるに至ったのか?”
その経緯についてお話したいと思います。

かつて私は当社が事務局企業として運営する「LIVE JAPAN(ライブジャパン)」という訪日外国人向け観光情報サービスを担当していたこともあったことから、観光を通じた地域振興に対し非常に強い興味・関心を以前より持っていました。

そうした中、2020年に新型コロナウイルス感染症が拡大。コロナ禍の影響をとりわけ強く受けた飲食業界や観光業界を元気にする業務に携わりたいと想いを募らせていたところ、徳之島町を含むいくつかの自治体の地域活性化起業人を募集する社内公募がありました。

徳之島町については、2021年7月世界自然遺産に登録されたことを知ってはいたものの、具体的な魅力などについてはわからない状態。「徳之島ってどんなところだろう?いつか必ず行ってみたい!」と、かねてより強い関心を抱いていたことから、これも何かの縁だと思い、複数ある対象地域の中から迷うことなく徳之島町での挑戦に手を挙げたのです。

鹿児島県徳之島町ってどんなところ?

皆さんは、徳之島町と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
「どこ?」と感じられた方が多いのではないでしょうか。かくいう私もはじめはそうでした。

徳之島は、南西諸島の奄美群島に属する離島の1つで、一年を通して温暖な気候で過ごしやすい沖縄にほど近い南の島です。白い砂浜とサンゴ礁エメラルドグリーン・コバルトブルーの海に囲まれた美しい景観や、東洋のガラパゴスと称されるほどの希少な動植物が多く存在することなどから、前述の通りその魅力は世界自然遺産へ認定されるほど。

さらに、美味しい食べ物緩やかな島時間温かな島民の人柄などに溢れ、豊かな自然と島民の暮らしが隣り合わせにあるとても素敵な島なんです!

そんな徳之島の魅力を全国に発信するためのさまざまな取り組みの中から、今回は「徳之島名物カレーの東京進出」について、ご紹介します!

徳之島にある金見崎展望台(灯台の左が東シナ海、右が太平洋)

地域固有の魅力発信のために

"ぐるなびならではの食を起点とした地域活性化を図りたい!”という想いから、徳之島町の名物料理を島外で提供することで町のPRにつなげることはできないかなど色々な構想を練っていたところ、社内会議で耳寄りな情報を聞きつけたのです。
それは、ぐるなびが “食”による賑わいの場を創出することを目的に、商業施設の飲食エリアを総合的にプロデュースする「店舗開発事業」の東京都内初展開となる「GURUNAVI FOODHALL WYE 天空橋」のオープンについてでした。

なんと今回の企画は従来の飲食店を誘致する形ではなく、全国各地よりメニューや使用食材などを提供いただき、日本中の魅力ある食を再現するという新たなモデル。そこで語られたコンセプトは「地域の食の発信 新たな『おいしい』に出会える場所。」まさに打ってつけの企画でした。

すぐさま徳之島町も名乗りを上げ、どのような食材・料理を提供すべきか検討のうえ徳之島町側とも相談し、すでにふるさと納税などで人気を博し、自信を持って美味しいと言える「徳之島角煮豚咖喱」に決定しました。

徳之島角煮豚咖喱の特徴

「徳之島角煮豚咖喱」は、徳之島町地域営業課がある徳之島町総合食品加工センター美農里館で作られているカレーです。

徳之島角煮豚咖喱(¥1,400 ※本稿執筆時点)
GURUNAVI FOODHALL WYE 天空橋

その特徴は、なんといってもゴロゴロと入った豚角煮と、スパイシーなルーにあります!徳之島の豚肉は、皮付きで加工されるためコラーゲンがたっぷり!柔らかくも食べ応え十分の絶品の豚肉です。この美味しい豚肉を角煮にしてからカレーに入れるという手間暇が、「徳之島角煮豚咖喱」の魅力です。

また豚肉以外にも島内産の食材がふんだんに使用されており、特に徳之島産生姜は一般的なものと比べ栽培期間が長く完熟していることから、香り成分のジンゲロンや辛味成分のショウガオールが多く含まれ、生姜好きにはたまらない逸品。この香り・辛味が強い生姜が、スパイシーなルーの決め手となっています。

徳之島角煮豚咖喱の開発秘話

そもそも「徳之島角煮豚咖喱」の開発は、地域資源の有効活用とブランド化を目的にはじまり、徳之島町長の高岡氏も味の決定に関わられた町をあげてのプロジェクトだったとのこと。

試食の際、どなたかが試作品の中に市販のレトルトカレーを忍び込ませた結果、なんと町長が見事にそれを選んでしまった……という逸話があるのだとか(笑)。言い換えれば、市販されているレトルトカレーのクオリティーがいかに高いかということであり、徳之島町の大きな挑戦であったということです。

開発の道のりは決して平坦ではなかったと思いますが、「島の自慢の食材をふんだんに盛り込むことで、美味しいカレーをきっと作れる!」そんな情熱のもと何度も何度も試作を繰り返し、たどり着いたのが「徳之島角煮豚咖喱」なのです。

「徳之島角煮豚咖喱」を食べた際、私はその味の完成度の高さからてっきりメニュー開発のプロが考案したものだと思い込んでしまったのですが、上述の開発秘話から町の皆さんで作り上げた味ということを知り、正直ものすごく驚きました。

今後の展望

「GURUNAVI FOODHALL WYE 天空橋」で提供する「徳之島角煮豚咖喱」を通じ、一人でも多くの方に徳之島という素晴らしい島の存在を知り興味を持っていただけることを願っています。

第二弾として、徳之島町の美味しいジェラート&ソルベの販売準備を進めています。こちらも徳之島町総合食品加工センター美農里館で作っており、徳之島の産品にこだわった非常に美味しいジェラート&ソルベです!

美農里館のイートインコーナーでも販売しておりますので、来島の際はぜひお立ち寄りいただき、その味をご体感ください!

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。「鹿児島県徳之島町」に興味を持っていただけたでしょうか?少しでも魅力が伝わっていれば幸いです。

今回ご紹介した徳之島名物「徳之島角煮豚咖喱」をご賞味いただける「GURUNAVI FOODHALL WYE 天空橋」は、羽田空港近くのHANEDA INNOVATION CITY内にございます。ぜひお越しいただき、ゴロゴロと入った豚角煮とスパイシーなルーがたまらない「徳之島角煮豚咖喱」をご堪能ください。

引き続き、ぐるなびと徳之島町の連携協定を活かし、食を起点とした地域活性化に取り組んで参ります!「鹿児島県徳之島町」の今後にご注目ください!


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