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【スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム / ノー・ウェイ・ホーム】


はじめに

こんにちは、じーにょです。
エンドゲームから2日後に一気見を敢行しました。
落ち着くまでに時間がかかったことをお許しください。




ここまでで見たやつ

・スパイダーマン(サム・ライミ版)
・スパイダーマン2
・スパイダーマン3
・アメイジング・スパイダーマン
・アメイジング・スパイダーマン2
・アイアンマン
・アベンジャーズ
・アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
・キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー
・シビルウォー キャプテン・アメリカ
・スパイダーマン ホームカミング
・ドクター・ストレンジ
・アントマン
・アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
・アントマン&ワスプ
・キャプテン・マーベル
・アイアンマン2
・アベンジャーズ エンドゲーム
・アイアンマン3



もう細かいあらすじなど求めてないでしょ

ただ感想をバカみたいにつづります。
ネタバレはあります。




OK!じゃあもう一度だけ説明するね。
僕はピーター・パーカー。
この世界でたった1人の、スパイダーマンだ。


そんなモノローグが流れてきそうな、悲哀と希望と辛みと最高に満ち溢れたストーリーだった。クソです。最高。

泣いたし、笑ったし、起こったし、楽しかったし、何もかもが半端じゃない大剣だった。なんてこったよ



博士~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

博士!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?博士…………博士………………………………

博士!?は博士ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ピ゛ー゛タ゛ー゛・゛パ゛ー゛カ゛ー゛!!!!!!!!!!!!!

ピーター・パーカー………………………………………………………………


どうしてこうなってしまったんだ、と、こうなってくれてよかった、を交互に浴びると人間っておかしくなるんでしたね。知りませんでした。

ファー・フロム・ホームで描かれたことが、ことごとく「トニー・スタークの遺産」っていう感じで。
ファー・フロム・ホームで受け取った遺産、新たに見えたもの、それらすべてを清算して洗い流したのがノー・ウェイ・ホームだったのかな。

本当にトニー・スタークって、もう世の中の人はだいたい知っていたと思うんですけど傲慢で繊細で、全てを投げ出してしまう危うさとすべての責任を背負おうとする高潔さを併せ持った人なんですよ。
だからこそ、彼が死んでも彼の遺志や負の遺産が残った。遺志はハッピーを通じてピーターに、負の遺産はベックへと集結していきましたね。
トニーに人生を狂わされてそこから先、執着するままに自分が2代目トニー・スタークの座をいただこうとしたベックに対して、遺志と向き合って自分のなすべきこと、できることを真摯に受け止めて「スパイダーマン」としての自覚を持ち始めたのがピーター。
それでもまだ、力と責任のバランスや自分の立場を理解しきれず、悪人の終着の恐ろしさを知らなかった…………人の好さ故に見ようとしなかったのかもだけど、それがノー・ウェイ・ホームへつながったのだなと。

で、ノー・ウェイ・ホーム。

メイおばさんのことで泣きたいのですが、本当に何も進まなくなるので裏で泣きます。
ここまでやってきて改めて感じたのが、ピーターってずっと「ヒーロー」にはなり切れていなかったのかなってことでした。
なにせ、力を持ってから普通に過ごせたと思っていた1週間から先、あこがれのヒーローに連れられるままヒーロー同士のいさかいに顔を出し、降って湧いたようなスーツっていう力に突き動かされるまま「目の前の問題へ対応している」「やりたいことをしている」の2つだけだったんですよ。
ホーム・カミングで初めて、命がけの戦いであること、自分がやらねばならないときは何も頼れないこと、これらを知って。それでもまだ「力を持った高校生」から「ヒーローになりうる人材」になれただけ。
インフィニティ・ウォーで初めて死を体験したり、あこがれで最強のヒーローの敗北を目の当たりにして、トニーへごめんなさいを言ったり体が崩れていくのを理解しながら消えて行ったり、ある種の挫折を味わってたんですね。
そこからエンドゲームを経てファー・フロム・ホーム。タイトルの通り、今一度自分がいる場所から離れていく。必要に駆られるまでスパイダーマンとしての行動を殆どとっていないんですよね、ピーター。
ヒーローとしてのスパイダーマンを頼った連絡は断り、助力には消極的で、突然「信頼しているから」と何も言わず渡されたメガネは超兵器で、そこを理解しきれず友人を殺しかける。
大いなる敗北でヒーローになることを恐れつつも、ミステリオとの出会いを皮切りにトニーを追いかけていたころへ戻っていく。
そうなんですよね、あそこのピーターはまた戦おうとしたんじゃなく、頼れるヒーローと共に戦う安心感から戦えているのではないかなって。
そしてその過程でミステリオを信じ切り、同時に自分はもう必要ないだろうと考えたことで、完全に「スパイダーマン」を一度放棄してしまう。
ハッピーから「なぜピーターをスカウトしたのか、彼に託したのか」を聞いて、そこで自分が期待されていることや力があることを再認識して戦いに挑むまで、彼はずっと自分の身を守ることに必死だった。

結果、人が良く決断への責任におびえるピーターがノー・ウェイ・ホーム…………帰り道のない運命に巻き込まれるわけで。

ドクターストレンジの反応や世間の「スパイダーマン」への風評、異なる形ではあれど、だれもかれも「ピーター」を見てない。たまたまクモに噛まれただけの普通のティーンエイジャーじゃなく、クモの能力を持ったスーパーヒーロー「スパイダーマン」として見ている。
ピーターのことを理解してピーターとして見ているのは、ずっと友達とメイおばさんくらいだったんですよね。
でもピーターはまだ子供で、例のイベントもこなしてなくて。
だから助けてもらえると知って甘えてしまい、大惨事を巻き起こし、それでもなんとかしようともがくことになり。
それでメイおばさんに自分のやさしさを肯定されたから、助けてあげようという考えになった。
あそこのピーターが生き生きしていて、博士が助かったことを自分のことのように喜んでいた場面、あれがきっとピーター・パーカーが持っているヒーローたりえる所以、資質なんでしょうね。敵だから倒すのではなく、敵にもやさしさや同情を見せる。殺されかけているのにそれができるのは異常だし、自分を傷つけた人じゃなく大切な人を殺した人への憎しみが一番強かった。
裏切られて、メイおばさんが倒れ、ノーマンへの怒りを募らせるピーターの姿。あれが、今までさんざん描かれてきた「スパイダーマンのオリジン」に重なって見えて。
そこからの、通過儀礼。

大いなる力には、大いなる責任が伴う。

初めて、ピーターは自分が力を持っていながらそれによりしたことへの責任から逃げていたことを自覚できた。
2人のピーターとの出会いや、友人との対話を経て、やっと彼は「親愛なる隣人、スパイダーマン」としてのオリジンを達成できたんでしょう。
もしヒロアカだったらここのタイトル「ピーター・パーカー:オリジン」になるのかもしれない。どうだろう、無知だからライジングのほうがふさわしいかな…………いやでも、あらゆる世界のピーター・パーカー、スパイダーマンのことを考えるなら、これはきっとオリジンです。

そうなんだよな、ここでオリジンを経たからこそ、戦いの果てにあの決断を下せたんだよな。
ピーター・パーカーの記憶をすべての世界から消し、「謎のヒーロー スパイダーマン」を再定義する。
当然それをすれば、もらったものも手に入れたものも全て失う。
なくならないのはピーター・パーカーの中にあるものだけ。
でも、もう迷わなかった。
だってスパイダーマンにはもう戦うための理由と責任が芽生えていて、大切な人から託されたものがたくさん詰まっているから。

MJとネッドに何も言わないで行くの、きっと辛かったのだろうなと思うのも確か。
一緒にいられたらどんなにいいかと思うのも確か。
でも、スパイダーマンとして駆け出しのヒーローに生まれ変わったピーターは、MJもネッドも「親愛なる隣人」「助けるべき皆」として、これからも戦っていくんでしょう。

先輩によく似た、初めて自分で一から作り出した誰もが知っているヒーローの姿。
ハイテク技術の詰まったヒーローからのプレゼントでもなく、ヴィジランテとして顔を隠すためのコスチュームでもなく。
スパイダーマン・スーツを纏って。



悪い、やっぱ辛いわ。
MJと結婚してくんないかな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あとこれからのMCUにも出てくれねえかな~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!行けるでしょ!?!?!?!?!?!?!?!?JJJニュースからしてスパイダーマンの存在は消えていないんだから!!!!!!!!!!!!!!!!!!見せてくださいよ!アベンジャーズに誰だお前って言われるスパイダーマンをさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





というわけで、スパイダーマン沼へハマる旅は一度シーズンを閉じ、
MCUはこれからもどんどんハマっていく所存です。
スパイダーマンの沼は、ひとまず次のシーズン



右端、東映版っぽくない?

スパイダー・バースでお会いしましょう。
来てくれねえかな、トムホ。

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