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利他であることは、 自分を変化させていく余白を持つこと。

#読書日記


「利他」「共助」が目立つ時代になってきていて、
このバランス感覚をどう向き合えばいいんだろう?と思い読んで見ました。
様々な立場の学者や小説家、随筆家の方が各々の専門領域において
「利他」を語っておられます。
各々の角度で語っているけど、本質的に共通する部分もあったりする
「利他」や「贈与」の考えを深められる一冊です。

学び
①「真の利他性は、魚の釣り方を教えること。」
②数値化によって、利他の感情が消えることもある。
③利他は、他者との関係の中で生まれるものである。

どうしても、利他的に行動しよう!と思ってしまうと、
もうその時点で利己的になってるやんと思うことがしばしばありますよね。

ただ、この本を読むことによって利他と利己は対立する存在ではなく、
相互補完関係であるということを感じました。

①「真の利他性は、魚の釣り方を教えること。」

魚を与えるより、魚の釣り方を教えること。
最初は養うために与えることも重要だが、ある程度成長したら方法を教え、
自立を促していかなければならない。
そして、親や上司はこの子、部下の自主性を奪ってはいけない。
なんでもやってしまう親・上司の子・部下がわがままなるように、なんでもやってはよくない。

②数値化によって、利他の感情が消えることもある。

ここはすごくわかる。OKRやKPIなど数字目標を立てしまうと、追いかけるものがついつい数字になってしまい、最終的には数合わせみたいな行動をとってしまう人もいる。他者のための行動なはずがいつしか、自分の目標達成と少し捉え方が変わってしまう。数値管理は本当に気をつけなければいけない。

③利他は、他者との関係の中で生まれるものである。

利他は施してあげる。つくる。という考えはよくない。
他人とってよいかどうかは最終的には相手が決めることである。

自分がそもそも相手のためにしてあげている。という上から目線な感覚はよくないと感じる。

まとめ

「利他であることは、
自分を変化させていく余白を持つこと。」

もっと社会をポジティブにできるように
謙虚に努力し続けられる人でありたい、と再確認できました。

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