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かざぐるま

ビリー。
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キューブ 4 (リズム+ベース+ギター+ボイス)=『かざぐるま』

「かざぐるま」

過ぎた夏の余韻は
冷凍庫の中眠る
いつの日かまた
ここで会おうと
約束を交わさずに

行間に秘められた
思いの在処はきっと
探るためじゃなく
出会うためにある
相応しい瞬間に

曖昧模糊
秋の風に揺れる
キュビズムな心模様

僕は戸惑い
そして歩いた
迷いながら
それでも歩いた

抱き締めたり
放り投げたりで
断続的な継続さ

グルグルと回る
僕は風車
高速回転 
何色に見えるかな?

変な色だと
笑っちゃうかも

月明かりの下
古いダンスを踊ろう
六ペンスの宵
ゴーゴー
ギャンギャン
盛り上がろう

いつの日かまた
ここで会おうと
約束を交わさずに

曖昧模糊
秋の風に揺れる
キュビズムな心模様

僕は戸惑い
そして歩いた
迷いながら
それでも歩いた

抱き締めたり
放り投げたりで
断続的な継続さ

グルグルと回る
僕は風車
高速回転
何色に見えるかな?

僕の色さ

変な色だと
笑っちゃうかもね



=追記=


「キュビズム」という手法がある。

キュビズムとは、20世紀初め、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックというパリにいた二人の画家によって創り出された芸術運動です。

モチーフがバラバラに描かかれ

色々な角度から見た同一のものを一枚の画面に描き込むという革新的な手法でした。

「キュビズム」という名前の由来は、英語にすれば「キューブイズム」=立方体主義となり、複雑な形をした人間やその他のモチーフを「立方体」という幾何学形態に分解した上で再構成して描くという様式のことを指します。



参考記事の概要文を
ほぼ、そのままパク. . . 引用させていただきました。

参考記事はこちら↓ ↓ ↓
https://www.tricera.net/ja/artclip/blog913



「異なる視点から見た同じものを、一つの画面に描き入れる」


それを自分の作る「楽曲」に置き換え、落とし込んでみる。

ここで言う「同じもの」とは
イメージされた曲の「完成形」であり
各パート(楽器)はそれを表現することを
目的として鳴っている。

完成形

つまり「目指すところ」という視点で
僕はそれを「同じもの」としました。
  
僕がこの数日を費やして
やりたかったことは
まさにそれで

この一曲を分解し
「多角的」に表現してみよーということだった。



そんな僕の企てに
いつもの制作過程を
単に小出しにしてるだけなんじゃねーの?と

そう思う方もいらっしゃると思います。

それについては. . .

えーっと. . .その. . .

あの〜. . . うぅぅぅ. . .

おぉぉぉ. . . . . 。


. . . . . 。


よし。(え、何が. . .?笑)


. . . . . . 。



しれっと話を戻してみる。



キュビズムの手法は
更にその一つ一つを「デフォルメ化」して「再構成」するという過程を含みます。

それを「楽曲」に置き換えるとすれば
僕はそれは「編曲」に当たるかなと思いました。

ギターをジャカジャカ弾きながら
ふんふんふーんと鼻歌を唄い(この段階も録音しているが、ヤバ過ぎて誰にも聴かせられない. . .笑)練ったアイデア(構成)を
バンドサウンドに変換して「曲」として成立させる作業(再構成)
それが「編曲」です。
その際、更に細かく言えば
各パートごとにアレンジ(デフォルメ)が加えられます。

「曲」を構成する楽器
その一つ一つは
それぞれ異なる動きをしていて
異なる音を発しています。

そして

バラバラに鳴ってはいるけれど
それぞれの楽器は
同じ一曲
同じ目的を表現するために
鳴っています。

それって
当たり前なんじゃないの?って
思うかもしれません。

ですが、その当たり前を
改めて意識し直してみると
何だか不思議な感じがするというか
とても面白い気がするんですよね。

バラバラなことやってんのに
何でそれを「一つ」として認識できるんだろう?ってな具合に。

また

少し大袈裟かもしれないし
そんな立派なものを作っているという自負もないんだけど(いいもの作りたいとは思っている)

分解することで

各トラック
そのそれぞれが
僕にとって一つの独立した「作品」であるように思えてくる。

それもまた

個人的にとても面白い。

本当は一つ一つのパートのみを
個別に発表して
最後に全部組み合わせたものを
完成形(曲)として出そうかと考えていたのだけれど

段々と出来上がっていくという
「経過」が見える感じにしたかったので
一つずつ音を重ねていくという方法にしました。

そしてこれらは
僕が曲作りの際
常に聴いているものでもあります。

リズムトラックは
ベースを弾き、録音するために聴いていて
リズム+ベースのトラックは
ギターを弾き、録音するために聴いていて
リズム+ベース+ギターのトラックは
メロディーをのせ、歌詞をのせるために聴いています。

僕はその過程で
とてもワクワクするし
興奮しているんだけど
そこまでとは行かないまでも
曲を作る、組み立てて行くというその過程を通して
一連の記事から
何かしら「高揚感」みたいなものが伝われば
嬉しいなぁと
そう思い
この一週間を通して
記事を発表してきました。


「曖昧模糊
秋の風に揺れる
キュビズムな心模様」


これはサビの部分の冒頭の一節で
今回の曲作りは
この一節から
始まりました。

そこが始まりだったから
なんていうか. . . こう. . .そこから. . .
"ファー"って広がっていくような
浸透していくような
そんな感じにしたかった。(だから"ファー"ってなんなんだよっ笑)


上手くいかない時もあります。


ここ最近、曲作りをしたいなぁと思っていたけど
なかなかいいアイデアが浮かばなくて
何だかなぁという気持ちを抱えることもありました。

上手く言えないんだけど
だとしても
僕はそこに何かしら「原因」があるという気が全くしなかったので

んじゃ、気分転換でもすっか!と
孫悟空ばりのノリで

何か違う事をしてみようと
そう思い立ったのです。

「読書の秋」ということで
20年くらい前に読んだ
サマセット・モームさんの小説を
読み返そうと決意するものの
数分で寝落ちし
撃沈してしまうという憂き目にあった僕は

不甲斐ない自身に対し
喝を入れるが如く
クソッたれがっ!
秋は芸術だろコンニャロー!と

早々に「芸術の秋」へと精神をシフトしました。(発想の転換による逃げ)

とは言っても
描くのではなく
そこは「見る専」

ネットやら家にある画集を眺めたりして
ふーんとか、ほーんとか、うへーとか、ムフフフとか
ぶつぶつ言いながら
純粋に「見る」ことを
僕は楽しみました。

そして「キュビズム」というワードに出会います。

それが発端となり切っ掛けとなり
僕はこの曲の着想を得ることができました。


曲は今回で
完成となります。


ぼんやりとして曖昧で
掴みどころのない
そんな思いや気持ちを
形にするための
ヒントをくれた
偉大なる先人の功績に
敬意を表すると共に
この一週間
一連の記事に立ち寄ってくださった
全ての方々に
心より感謝申し上げたいと思います。


ありがとうございました!


良い週末を🍀