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通勤ランからウルトラトレイルまで使えるデカトロンのトレイルザック | ULTRA 15L

デカトロンアンバサダーとして、デカトロンのギアについて紹介。今回は、15Lのトレイルザックである「ULTRA 15L」についてレビューします。

ULTRA 15Lは、デカトロンが開発したトレイルラニングザック。名前の通りウルトラトレイル(主に100km以上レース)を想定したものだ。海外では大変人気のある製品で、アジアのレースでもこれを着用して走っている選手をよく見かける。

このトレイルザックを使い始めたのはちょうど1年前(2019年)。日本1号店であるデカトロン西宮店にて購入。その後、2019年の大連100、日本国内の大会、そして普段のトレーニングなどで1年間ずっと使いました。この点を踏まえて、レビューいたします。


デカトロン UTLRA 15Lの製品レビュー

近年のライフスタイルやトレンドの事情を取り入れつつ、長時間行動し続けるウルトラトレイルにぴったりなザックというのが僕の第一印象。そして、軽量(360g)で、街中で背負ってもかっこいい黒基調のデザイン。伸縮性のある生地を使用しているため、割と詰め込んでも大丈夫。15リットル以上入るかもしれません。

  • サイズ:XS-S, M-L、XL

  • 重量:360g

  • カラー:黒のみ

  • 価格:8790円(日本)

  • 付属品:2Lのハイドレーション、ホイッスル(右フロントポケットにあり)

デカトロンの中では、8,790円は少し高い部類に入る商品。しかし、このクラスのザックだと、他社製品(サロモン、UD、PaagoWorksなど)ですと2万円以上ぐらいはすることを考えると、破格の商品。しかも、2Lのハイドレーション付き!ちなみに、台湾だともう少し安く買えますw

サイズは、XS-S、M-L、XLのスリーサイズ展開。僕は身長174cmで、胸囲が92cmあるんで、M-Lがちょうどよいです。女性や小柄な男性ならXS-Sあたりだろうか。サイズ感は正直なところ、合わせてみたほうが良いと思うので、ぜひ店頭で!一応、脇あたりに調整するベルトがあるので、試着するときにはここもチェックしてください。

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大連100では大変お世話になったULTRA 15L

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2019 大連 100にて

このザックを一番長い時間使ったのは、2019年4月に中国の大連100にて。4月の大連は寒く、かつ風が強いため、防寒着および防風素材のジャケットが欠かせない。いつもよりも装備を多めに持って走る必要があったため、15リットルの容量は大変ありがたい。

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また、この日は雨が降ったり止んだりを繰り返す天候で、海岸沿いのコースは風も強いのでソフトシェルやレインウェアの脱着を繰り返していた。

ザック背面の下の方に、伸縮するポケットが有り、レインウェアやソフトシェルを入れるにはピッタリ。しかも、後ろに手を伸ばせば、ザックを背負ったまま取り出したり、入れたりすることができる。これは非常に便利だ。

それでいて、フィット感もよく、走っていても揺れずに快適に走れる。28時間ストレスなく、100kmの道のりを完走することができた。

スマホを入れられるフロントポケット

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フロントポケット(スマートフォン)

スマートフォンの携行を必須とする大会は増えてきた。そして、そもそもせっかく24時間以上も走るのなら、スマホのカメラで景色や、VLOGとして動画を取りながら走るのは当然のニーズかなと思っております。

ULTRA 15Lの左側のフロントポケットには、スマホが入れられる。防水ではないですが、耐水性のある素材を使用しているとのことです。なので、ある程度なら水分や汗から守ってくれるが、ここは防水性能のあるスマホのほうが安心かなと。といっても、最近のiPhoneは防水化されているし、HuaweiやOppoなどの中国メーカーのスマホも防水化している機種もあるので、大丈夫じゃないですかね。

サイズ的には、僕の愛機であるGoogle Pixel 3(5.5インチ)なら余裕で入ります。なのでiPhoneの通常サイズなら問題ないでしょう。ただ、Pixel 3 XLぐらいのサイズだとおそらく入らないと思います・・・あと、ソフトフラスクを胸ポケットに入れている場合は、スマホを入れづらいところはありますのでご注意を。。。

メイン荷室内に貴重品入れに使える小さなポケット

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内部ポケット

これ、海外のトレイルレースに出場するときは非常に重要なもの。

海外のレースでは、パスポートや現金を携行を必須としている大会も多い。また、途中でDNFした場合でも、自力でタクシーや電車などでスタート/ゴール地点まで行く必要がある。そのため、現金やカード類(クレジットカードや、チャージ式ICカードなど)の携行が欠かせない。

最近のザックは、軽量化のためなのか、内部に小物を入れるためのポケットが削減されているケースが多い。しかし、メインの荷室にパスポートや現金などの貴重品を入れておくと、コース上でなにか取り出すときに、落としてしまうリスクが出てくる。特に、レース中は、突然雨が降ってきたり、急に寒くなったりして、レインウェアや防寒着を取り出すこともあるだろう。このポケットがあるとないとでは、安心感が違う。

特に海外のレースを出場される方は、必須の機能ではないかと個人的には考える。

改善してほしいところ

どちらかというと、他社製品のポールやソフトフラスクの相性問題ですかね。

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ポールホルダー

まず、フロント両サイドにポールを取り付けできるゴムバンドに関して。

海外メーカーのポールは3つ折りのものが多いのだが、日本人の愛用者が多いSHINANOのトレランポールは4つ折りで装着できず。これ、他のメーカーのザックも似たような傾向なので仕方がない部分はあるんだけど。。。試しにSHINANOのトレランポールをつけて走った事があるんですが、やはりすぐに外れます(笑)やはりブラックダイヤモンドのZ-Poleをベースにこういうの作られているようですな・・・・4つ折り対応していただけると嬉しい。

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フラスコ入れ

あと、ソフトフラスクはメーカーやモデルによって相性が悪かったりします。

サロモンのSOFT FLASK SPEED 500MLのような縦長のフラスクだと、思いっきりはみ出てしまう(笑)満タンのときはそれほど気にならないが、中途半端に飲んでしまうと、フラスクが揺れて走りづらいw ただ、この春、デカトロンから待望の純正ソフトフラスクがリリースされるようです(※すでに本国フランスでは発売)

※ 現在は日本でも販売されております。

まとめ

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沢山書かせていただきましたが、完成度の高い製品だと僕は感じました。ポケットも前や後ろにも沢山あるので、ジェルや補給食を入れるには重宝します。15リットルの容量があるので、通勤ランにも使えるし、ワンウェイのトレイルを走るときに着替えや温泉グッズを入れるのにもぴったりだ。

個人的には大連100、TransJeju、UTMF、UTMBなどの気温差が激しい100km、100マイルレースにはぴったりではないかと思う。ダウンジャケットなど嵩張る防寒着を入れる分には十分な容量かと。香港や台湾などの暑いエリアのレースだと、15Lだと少し容量が大きいように思えるので、その場合は10Lモデルのザックもあるのでそちらも合わせてチェックしてくださいね。

あと、2020年4月24日にデカトロン日本2号店がイオン幕張店1Fにオープンします。首都圏初出店です!この頃には、新製品が続々と日本にも入荷しているはずなので、ぜひ手にとって沢山買ってください!!


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