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おりますでしょうか?と聞くとモヤモヤする

「おりますでしょうか?」

社会人になってからよく聞く言葉だ。

保険の勧誘では「保険に入っておりますでしょうか」と言われ、

リモート会議では「聞こえておりますでしょうか」などと言われる。

筆者が一時期コールセンターでアルバイトしていた頃、マニュアルには「おりますでしょうか」と書いてあった。

その度に筆者は毎回モヤモヤする。


おりますでしょうかは敬語として正しくないんじゃないか?……と。


調べると二重敬語になっていて、正しくない敬語であると出る。

いますか?という確認をする敬語は「おりますか?」か「でしょうか?」で充分なのだ。

しかし、結構おりますでしょうか?と使っている人は多く居る。

多数派なせいで、おりますでしょうかが二重敬語だと疑いすらしない人がほとんどなのだ。

マナーなども知らなくても生きていけるが、知っている人からすればマナーを知らない人だとわかってしまうと以前聞いたことがある。

つまりこれは筆者が物書きを趣味としていて、表現方法についての知識が一般的な人より少し多いからこそ気がついてしまう違和感なのだ。

おりますでしょうか?と表現してしまう人に対して何も言うつもりは無い。

わざわざこんなこと指摘したら敬語にうるさい人間だと思われそうだし、使っている人が悪意を持っている訳でもないということはわかっている。

しかしきっとこの先もおりますでしょうか?という敬語を聞く度にモヤモヤするだろうし、この敬語を使わない人に対して知識のある人なんだなとは感じてしまうだろう。

無知は罪であるが、有知もまた等しく罪なのだ。

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