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4-1-4-1&4-3-3徹底解剖

現在、4141や433は、多くのクラブが採用する人気のフォーメーションです。

攻守において、とてもバランスが良く万能な陣形に思えますが、やはりこの陣形にも弱点はあります。

この記事を読めば、4141&433の弱点だけでなく、ビルドアップやフィニッシュにおいてのポイント等、陣形に対する知識を得る事が出来ます。


●守備においては4141と433は同じ

まず、はじめに理解しなければならないのは、433というフォーメーションは、両WGが下がる事で4141へと変化します。
下の図では、敵(赤)陣形は433です。

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433というフォーメーションは両WGが上がっています。
この両WGが下がるだけで下図のように、4141を作る事が出来ます。

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とてもシンプルです。
迷う事もありませんし、ミスや間違いもないはずです。
そしてWGは守備力が必要だという事が分かると思います。

433というフォーメーションは
『攻撃の時のフォーメーションであり、守備の時には4141になる』
と理解しましょう。

ここからは4141というフォーメーションの特徴を見て行きましょう。


●4141へのビルドアップ方法

4141はブロックも強いですが、プレスも強いです。
プレスの強さの秘密は41で形成される5人形成のフィルターに起因します。

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トップが中盤の列と近い距離感を作った41の先にボールと届けるのはとても難しく、4141を苦手とする多くは、このトップと中盤で出来る41を突破するのに苦労します。

しかし陣形というのはストロングを突破されると、弱みが露わになります。
厳しい41フィルターですが、突破さえ出来ればもはやそれは弱点になるのです。

●全ゲートを抑えた組み立て

一見崩すのが難しく見える41フィルターですが、ビルドアップを機能させるために欠かせないのは『全てのゲートを抑える』という事です。
これは絶対です。

下の図はCBがボールを保持した時に狙えるゲートを可視化したものです。
赤色の線は…敵と敵を結んだゲート
黄色の線は…敵のブロックの外の選手とタッチラインを水平に結んだサイドゲート

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さらにパスコースを表示したのが下図です。

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4141に対してビルドアップする時は、このようにCBに対してそれぞれ3つのパスコースを提示する事が必要です。
常に3つパスコースを作る事が必要です。

3つの中でも本命となるパスコースはLCMへの縦パスです。
LCMの縦パスが成功すれば相手の守備者5枚を超えたパスになります。
このコースを狙います。

41フィルターを突破されると、敵はDFラインとDMだけがむき出しになります。
さらに41フィルターはCMに該当する選手にボールが渡された時、最も弱みが出ます。
その理由を次の章でご説明します。

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