第5話:普通のサービスに落ち着くなかれ「焦るほど目の前の思いつきにすがりたくなる」——小説で読む起業
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第5話:普通のサービスに落ち着くなかれ「焦るほど目の前の思いつきにすがりたくなる」——小説で読む起業初めての潜在顧客へのインタビューを終えた翌日、洋子は美保に連絡を取った。合計23人にインタビューをしたので、どこかで詳しく報告させてほしいと伝えたのだ。
洋子からの連絡を受け取った時、美保はカフェでとある新規事業の相談に目を通していたところだった。
洋子からのメッセージを見ながら、美保は自分が初めて顧客にインタビューをした時のことを思い出していた。