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映画『犬王』は万人受けしないけど素晴らしいクオリティーでした!

おはようございます!
昨日、109シネマズで観てきました。
今週公開の新作映画におしやられて早くも1日2回しか上映されなくなっていたので、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』は来週にして優先しました。

90人程入る小さめのホールでの上映でしたが、85%ぐらいは埋まっていて客層は女性が多かったです。
そして、子供や10代の姿はなかったです。
まあ、題材は能ですし南北朝時代となかなかマイナーなところを攻めてますからねプロモーションも難しいし、そもそも大きなマスを狙った作品ではないというのが私の理解です。

私がそんな『犬王』をどうして観ようと思ったかというと、テレビアニメ『平家物語』を制作した株式会社サイエンスSARUの手掛けるアニメ映画だったからです。
平家物語は先行してフジテレビの動画配信サービス『FOD』で流されており、今年1月から地上波の『+ULTRA』枠で放送されて一気に認知され、高い評価を受けた作品です。

そんな『平家物語』を知った昨年の時点から『犬王』制作については公表されており、気になっていたわけですが『平家物語』のクオリティーと作品世界に心打たれたので、これは観なければとなったわけです。
平家物語については、過去記事を書いているのでリンクを貼ります。

私は誰が監督とか、脚本とか、声優とかそういうのにはほとんど興味がないので、観た後で『湯浅監督』が鬼才と呼ばれていて尖った作品を作っていることを知り「なるほど!」と納得しましたw

コンセプトとしては能✗ロック✗ミュージカル✗時代劇みたいなのは秀逸だなと思い、犬王と呼ばれる異形の主人公のどんな物語なんだろう?どんな作品になるだろうとワクワクして観に行ったのですが、期待通りの部分とちょっとモタモタとした冗長な展開と、物語の終焉の仕方と後味については期待したものとは違っていました。

きっとこれは監督の個性の発露なんだろうなと思うけど、もっと多くの人にもらえて評価を得ることはできたのではないかなと個人的には思ってしまいました。
私は70点ぐらいの評価です。
映像や作品コンセプトは素晴らしいものがありましたが、期待と異なるものだった部分があるので少し残念ですが、そういったことも含めて興味ある方は劇場の大画面、大音量で観て欲しいので公開されているうちに是非行ってください^^

作品の概要については下記にまとめました。
また、紹介動画を貼っておきます!

琵琶奏者と能楽師による組み合わせによる、正常不安定な世界の中でロックな生き方と、異色な表現で物語世界の中の人々を魅了し、熱狂させていくさまはまさにロックそのもので、そのライブシーンは『ボヘミアン・ラプソディー』を彷彿としました。

大事なことを忘れていました^^;
音声SNSの『Clubhouse』で本職の琵琶奏者の方と知り合い、その演奏に魅了されたのもあり、『平家物語』も『犬王』に興味関心を持ったという理由もありました。
日本にも昔からあり、人々の心を打つ文化があるのに知られていない、触れる機会が身近にないことで埋没しているのだなと思うと、こういった作品が多くの人の眼に触れることで啓発につながるので、アニメで知り興味を持つ人が増えると良いなと思いました。

▼あらすじ

舞台は室町時代、京の都で猿楽の一座に異形の子が生まれた。
それが唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていくことになる、実在した能楽師・犬王だ。
しかし犬王は、異形であるが故に、その顔は瓢箪の面で隠され、家族や周囲から疎まれていた。
そんなある日、犬王は平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会い、舞と歌を交わす。
友魚の型破りな琵琶の演奏に合わせ、壮絶な運命さえも楽しみ力強く舞う犬王。
乱世を生き抜くためのバディとなった2人は、ともに才能を開花させ、見たことのないステージで人々を魅了していく。

auスマートパス『犬王』紹介サイトより

①女王蜂・アヴちゃん&森山未來がダブル主演

室町のポップスター・犬王を演じるのは、圧倒的なパフォーマンスで音楽シーンでも稀有な存在感を放ち続けるバンド・女王蜂のアヴちゃん。
そんなアヴちゃん演じる犬王とバディを組む友魚役は、ダンス・演劇・映像とジャンルを問わない表現者として、躍進を続ける森山未來だ。
劇中の大半を占める歌唱シーンでも、もちろん2人が実際に歌を担当。
映画鑑賞後には、室町時代に燦然と輝いた犬王、友魚のコンビに、思わずこのキャスト2人を重ね合わせてしまうだろう。

auスマートパス『犬王』紹介サイトより

②湯浅政明監督を筆頭にスタッフにはトップクリエイターが集結

「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!」などで知られる湯浅政明監督が、世界最古の舞台芸術・能楽を想像力豊かな演出で見事なまでの“ミュージカルアニメ“へと昇華。
「ピンポン THE ANIMATION」以来、2度目のタッグを組む松本大洋がキャラクター原案、「アンナチュラル」「MIU404」などを手がけてきた野木亜紀子が自身初の長編アニメーションの脚本を担当した。
「あまちゃん」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」「花束みたいな恋をした」の大友良英が、犬王と友魚の感情を表現する音楽を作り上げ、この湯浅監督の挑戦を彩っている。

auスマートパス『犬王』紹介サイトより

③逆境を跳ね除けスターダムを駆け上がる“ロック“なストーリーにも注目

広く世に知られる能楽師・世阿弥と同じ時代を生き、当時人気を二分しながらもその名を知る人が少ない犬王。
映画では、異形の人として描かれる犬王の人生は、常に逆境の連続だった。友魚というバディを見つけた犬王が、そんなハンデも乗り越え、歌とダンスだけでスターダムを駆け上がる姿は、サクセスストーリーとしても楽しめる。
琵琶の演奏で亡者の声を聞くことができる友魚も、琵琶法師という枠に収まらない“ロック”な人物。仲間の琵琶法師からの反発を受けながらも、独自の演奏と思いを貫き時代に風を吹かせる。
湯浅監督がアニメーションで表現する能楽は、さながら現代の最先端の音楽ライブ。
監督のイマジネーション溢れる舞台演出が、歌とダンスとの相乗効果で観客のボルテージを上げる。
突き上げられる腕、鳴らされる手拍子は、室町時代に音楽フェスの熱気を再現したかのようだ。

auスマートパス『犬王』紹介サイトより


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