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EPA、有毒除草剤の使用を許可

 ラウンドアップをはじめとする除草剤が人体に有害であることは周知の事実です。 そのような除草剤の多くはゴルフ場での使用が禁止されているにもかかわらず、環境保護庁(EPA)は食用作物への有毒除草剤の使用を許可しているのです。

 除草剤がもたらす脅威は、農作業者に大きな危険性をもたらします。悲しいことに、環境ワーキンググループ(EWG)が発表した最近の研究で強調されているように、私たちが摂取する食品は除草剤の毒性にさらされています。

●あなたの好きな食べ物は、有毒なパラコートにまみれていないだろうか?
 
 上記で言及した有毒除草剤は、正式にはパラコートとして知られています。EPAは2021年、米国のすべてのゴルフ場でのパラコート使用を禁止していますが、いまだにこの有害な除草剤をさまざまな作物に使用することを許可しているのです。例えば、非有機のクルミ、アーモンド、アルファルファを食べる人は、有毒なパラコート入りの嗜好品を口にしている可能性が高くなります。

 前述の調査によれば、過去5年間にカリフォルニア州では500万ポンド(2267961.85kg)以上のパラコートが農作物散布されたと言われています。パラコートに関するデータが公開されているのはカリフォルニア州だけです。この除草剤は、アルファルファ、クルミ、アーモンドなどの非有機作物が栽培されている州中央部で主に使用されています。

 ティースプーン1杯のパラコートでも、致命的なダメージを受ける可能性があります。 パラコートは60カ国で使用が禁止されていますが、多くのアメリカ人はこの事実を知りません。そしてEPA(米国環境保護庁)の最新の分析によれば、パラコートの健康リスクはそのメリットよりも大きいと述べています。

パラコートがもたらす健康被害の代表例:
- 小児白血病
- 腎臓病
- 呼吸器障害
- 非ホジキンリンパ腫
 
 EWGのアナリストであり、上記リンク先の分析を執筆したアル・ラビーン(Al Rabine)氏は、EPAはパラコートがパーキンソン病を引き起こすという重要な証拠を無視したと述べています。さらに、カリフォルニア州中央部の疫学調査から、パラコートが使用されている場所の3分の1マイル(約0.5km)に住んでいる人は、パーキンソン病を発症する可能性が2倍高いことが明らかになっています。

●EPAはクルミやアルファルファなどへのパラコート使用を断固として擁護

 EPAの代表者は、パラコートが人体に悪影響を与えるという証拠があるにもかかわらず、農業に使用できると主張しています。さらにEPAは、パラコートの製造元であるシンジェンタ社を相手取って起こされた訴訟を無視しているのです。パラコート残渣はわずかな風でも空気中を漂い、農場労働者や地域住民に害を及ぼします。しかしEPAは、パラコートとパーキンソン病を結びつけるデータを否定しているのです。

 マイケル・J・フォックス・パーキンソン病研究財団は、パラコートとパーキンソン病の関連性を証明する100近くの研究やその他の証拠を提出しました。さらにEWGはEPAに対し、他の多くの国々がパラコートの使用を禁止しているにもかかわらず、消費者、農場労働者、農場周辺住民を保護するための有意義な措置が取られていないことを通告しています。

 連邦政府の農薬使用に関する法律は、人の健康を守るために必要な基準には到底及んでいません。
 

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