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40年にわたり隠蔽: デュポンと3M、PFASが化学物質の深刻な健康リスクを明らかにする研究を隠蔽

 企業の不正行為はエスカレートし、ソフトマネーによる選挙献金が政治家を説得し、民間企業の不道徳に目をつぶるという、企業ファシズムのディストピアに突入したと主張する監視官もいるほどです。Erin Brockovich(エリン・ブロコビッチ)やDark Waters(ダーク・ウォーターズ)のような映画では、20世紀の擬似的な功利主義から、集団の犠牲の上に成り立つ奔放な利己主義への転換が巧みに描かれています。
 
 たとえば、『ダーク・ウォーターズ』で摘発されたデュポン社と3M社は、米国で最も過失の多い企業のひとつです。両社は、ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS)化学物質がもたらす重大な健康リスクの証拠を隠すために、多大な労力を費やしてきました。 これらの人為的に作られた化学物質は、国内外の企業で使用されているのです。
 
●デュポン社、3M社などによるPFASの隠蔽工作を暴く
 デュポン、3M、その他消費者向け製品を製造するいくつかの企業は、PFAS化学物質が人体に有害であることを証明する研究を隠すことに躍起になっています。Annals of Global Health誌に掲載された最近の研究では、3Mとデュポンが、PFASの化学的毒性を一般大衆に知られないようにするために、タバコ産業と同様の戦略をとっていたことが明らかになりました。この調査では、これらの企業が商品の生産における化学物質の使用規制を遅らせていることも示されています。
 
 さらに問題なのは、両社が40年以上も前から化学物質がもたらす危険性を知っていたとされる事実です。この調査では、3Mとデュポンは顧客、社内の従業員、規制当局からその証拠を隠し、利益を上げたとされています。

●化学業界大手はいかにしてPFASの危険性を隠したか
 上記の研究は、PFASがもたらす毒性レベルを一般に知られないようにするため、化学業界の大企業がその痕跡を隠蔽したことを示しています。その結果、連邦政府および州政府によるPFASの使用規制は大幅に遅れ、結果的にこれらの企業はさらなる収益を得ることができたのです。
デュポンと3Mは、PFASの健康リスクに関する科学的研究を数十年にわたって隠蔽してきました。これらの企業はこれらの化学物質が人の健康に脅威を与えることを知っていたとされています。PFASは他の無害な化学物質のように分解しません。 このような「永遠の化学物質」は、地下水や土壌、私たちが呼吸する空気、さらには人体にまで広がっていきます。

 デュポンと3Mが最大のPFAS発生企業であることが明らかになりました。この研究の著者は、この2つの大企業は、永遠の化学物質が人体に脅威を与えるという証拠を隠すために多大な労力を費やし、60年代以降にBig Tobacco(ビッグタバコ)が使った怪しげな操作戦術を再現したと主張しています。

●デュポンも3Mも法的措置に直面するかもしれない
 米国や世界中の何も知らない消費者は、企業の言いなりになりがちです。 衣料品から食品の包装、焦げ付きにくい調理器具に至るまで、民間企業が消費財にPFASを使用したことが、計り知れない害をもたらしたことは間違いありません。PFASは50年代から使用されており、肝臓障害、甲状腺疾患、ガン、さらには乳幼児や妊娠中の母親への危害の多くは、これらの永遠の化学物質にさらされた結果である可能性が高いのです。

 しかし、消費者にはデュポン社や3M社など、PFASを含む消費財を製造する大企業をボイコットする力があります。加えて、上記の研究で証拠隠滅が証明されれば、PFASの製造者を相手取った訴訟の舞台が整うのは間違いありません。最終的には、消費財に含まれるこれらの永久的な化学物質の使用を削減、あるいは全廃することに貢献することになります。
 

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