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がんを予防し、肝臓を守るアーティチョーク

 アーティチョークを毎週の献立に取り入れる人はあまり多くないと思いますが、その豊富な栄養価、がん予防効果など、健康上の利点には再考の余地があります。アーティチョークの栄養は、さまざまなミネラル、栄養素、貴重なファイトケミカルで構成されており、肝臓をサポートし、がんを予防するのに役立ちます。アーティチョークの芯と外側の葉には多くの栄養を含んでいます。

 様々な食品に含まれる抗酸化物質に関する研究で、アーティチョークがテストされた野菜のトップ4に入っていることが判明しています。アーティチョークには植物栄養素が豊富に含まれており、肝臓障害やがんなどの健康問題を予防するのに役立ちます。 また、心臓病、糖尿病、高コレステロールに対しても高い効果があることが示されました。

●アーティチョークのがん予防効果は?
 アーティチョークにはポリフェノール系の抗酸化物質が豊富に含まれており、乳がん、前立腺がん、白血病など、さまざまながんの予防に役立ちます。スロバキアのコメニウス大学で行われた研究では、アーティチョークの葉エキスに含まれる主要な抗酸化物質が、細胞死(アポトーシス)を誘導し、がん細胞の成長を遅らせることが判明しています。

 Medical Oncology誌に掲載された最近の研究では、アーティチョーク・エキスが最も致命的な皮膚がんであるメラノーマ(悪性黒色腫)に対抗できるかどうかが検討されました。アーティチョークは他のがんには有効ですが、メラノーマ(悪性黒色腫)に対する効果は不明でした。 この研究では、アーティチョーク・エキスがメラノーマ細胞の増殖を抑え、細胞死を増加させることがわかりました。 また、細胞の成長と生存に関与する特定のタンパク質の活性も変化させたのです。これらの結果は、アーティチョーがメラノーマの治療薬となる可能性を示唆しており、新しい治療法への希望を与えるものです。

 ドイツのゲオルク・アウグスト大学の研究者たちも、アーティチョークの植物化学物質が、がん細胞の増殖を阻止するのに役立つことを発見しています。

●アーティチョークを食べて肝臓の健康と機能を改善する
 また、アーティチョークには肝臓にとって驚くべき効能がいくつもあります。アーティチョークには、細胞機能を最適化して肝臓を保護することで知られるフラボノイド、シリマリンが含まれています。さらに、アーティチョークを摂取すると肝臓の健康に非常に有益な化合物であるシナリンに関連する胆汁の生成も増加します。

 興味深いことに、肝臓から分泌される胆汁は有害な毒素を排出すると同時に、脂肪の消化を助けます。アーティチョークにはこのような特質があるため、肝臓の健康をサポートするのに非常に効果があります。

●アーティチョークを食生活に取り入れる最良の方法
 アーティチョークは缶詰や瓶詰でも買えますが、新鮮なオーガニックのアーティチョークが最も栄養価が高くなっています。新鮮なアーティチョークを調理するときは、茎を切り落とし、尖った葉先を切り落とします。葉を少しこじ開けると、火が通りやすくなります。 蒸したり茹でたりして、中央の花びらを簡単に引き抜くことができるようになれば出来上がりです。

 調理したアーティチョークは冷めても温めても美味しく食べることができます。歯で葉を引っ張り、やわらかくなった部分を取り出して食べてください。お好みのディップソースを用意し、花びらを1枚ずつはがして食べます。中心には芯が残りますが、100%食べることができます。
 

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